ベーコンは、忙しいときに作るようにしている
10/9
冷蔵庫で寝かせておいた塩漬けのバラ肉を、塩抜きして夜風で乾かしてと準備ができたので、ベーコンを作る。肉の熟成に時間が掛かるが行程は極めて簡単。これであの美味しさが手に入るのだからすばらしい。
ベーコンは、忙しいときに作るようにしている。
と言うのは、熟成の時間があっという間に過ぎるからだ。
子どもの頃は、一日が過ぎるのが長かった。一週間なんて気の遠くなるような先で、クリスマスやお正月なんて年に一回しか来ないんじゃないかと思っていた。ま、実際そうなのだが。
だけど、いつごろからだろうか。
サザエさんがあっという間にやってくるようになった。
(あれ、なんか二三日前に見たような気がしたけど、もう一週間経ったの?)
と。
そこからはもう止まらない。どんどん時間の流れが速くなる一方だ。
で、この早くなる時間の流れをどうにか活用できないかと思うのだが、このベーコン作りはいい。子どもの頃だったら気の遠くなるような仕込んでから一週間後の燻煙なんてのが、簡単になる。一週間なんてあっという間に過ぎるからだ。
昨日は午前中かけて作った。
いい感じに仕上がった。
◆
で、午後は大学で授業があったので出掛けた。
半期に15回やるようにというお達しがあったので、どこの大学もやっている。ところが月曜日の休日が多すぎて、月曜日は15回を確保できない。そこで、月曜日に授業というところが多いのだ。
小中高は、休み。だけど大学だけは授業。
なんだかなあと思うのだが、昨日はそれもたまには良いなと思った。
世の中は三連休。だから、休んでいる人がいる。
そして、大学はやっている。
昨日は、キャンパスに卒業生が多くやって来ていた。
採用試験の合格の発表を伝える為にわざわざ岡山から来た者。
授業がこんがらがってしまっていて、クラスがダメになってしまっていて相談しにくる者。
会社勤めの様子を伝えに来た者。
折角の休日なのに、なんでわざわざ大学に来るのだがとは思うのだが、卒業しても必要とされている大学、教員であるということは、まあ、嬉しいことと言って良いだろう。こういうことがあるなら、たまに月曜日が授業でも良いなあと思う。
また、手みやげに地元のビールという卒業生たちが居て、これがまた、
(なんで私がベーコンを作ったと知っているのだ?)
と思うようなタイミングであった。
ああ美味しかった。
◆
月曜日の休み。
まさか、卒業生が来るとは。
まさか、ビールを持ってくるとは。
そしてまさか、そのタイミングでベーコンを作っているとは。
こういう僥倖が人生にはたまーに、ある。
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