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2012/12/27

『僕の死に方 エンディングダイヤリー500日』

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この頃はとんとテレビを見ないものだから、この人がテレビで活躍している姿を見ることは無かった。だけど、訃報は知っていたし、そういう人が居ることも知っていた。流通ジャーナリストという面白い肩書きがあるんだなあと。

金子哲雄さん。41歳で「肺カルチノイド」にて亡くなる。その500日の壮絶な記録が『僕の死に方 エンディングダイヤリー500日』

http://www.amazon.co.jp/%E5%83%95%E3%81%AE%E6%AD%BB%E3%81%AB%E6%96%B9-%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%BC500%E6%97%A5-%E9%87%91%E5%AD%90-%E5%93%B2%E9%9B%84/dp/409396520X 

だ。

昨日立ち寄った本屋で目に留まったので買った。
風邪で咳き込んでしまって夜中の三時に起きて、枕元にあったので読み始めた。1時間位読んで、咳が止まったので寝た。
そして、今日授業のあと研究室で写真データをCDに焼く時間に一気に読み終えた。



私はスーパーが好きで、旅に出ると大概「敵情視察」とか「縄張り確認」とか言いながら見て歩く。魚売り場に並んでいる地物の魚を見て、時には買って料理してと言うのが好きで、見て歩く。

金子さんはこれを仕事にし、スーパーから世界の情勢を解説するという仕事をされていたのだ。私の趣味どころの話ではない。



死ぬまで仕事をし続けたい。
ある人はそう思うだろう。
仕事が上手く行っている最中に、この瞬間で死ねたら本望だなと思うこともあるだろう。私もあった。
だが、人生はそう都合良くは行かない。また、死ぬまで仕事をするってことは、実はかなり大変だと言うこともちょっと考えれば直ぐに分かる。

金子さんは、それを死に直面する中で、周りに迷惑をかけてはいけないということで伝えることもせずに、乗り越えて行った。

私なら絶対に言ってしまうだろう。辛くて悲しくて叫ぶだろう。それを我慢して、その日にできる仕事をやり、周りの人に何が残せるのだろうかと考え、計画を立て段取りを整えてなくなられて行った。



あるガンの研究医は、死ぬならがんで死にたいと言っていたのを思い出す。余命が分かれば色々な準備ができる。交通事故で一瞬でなくなる人は、それができない。それに比べればガンの方がいいというのだ。

その観点で言えばそうだ。ガンで死ぬ人は最後に「ありがとう」と言いながら死ねるかもしれない。事故の人の最後の言葉は叫び声かもしれない。だから、ガンの方がいいのかもしれない。

私には分からない。
この壮絶な精神的な苦しみと、肉体的な苦痛を伴いつつも、がんで死ぬ方がいいと言えるのか。いやそもそも、人は死に方を選べるものではない。生まれ方を選べなかったように。
時々育ち方を選べると思ってしまうから、死に方も選べるように思ってしまうのだろうが、選べると思える育ち方だって多くの部分は選べないし、まして死に方なんてのは殆ど選べない。



その日を丁寧に生きることでしか、人は答えを出せないのだと思う。私はこんなに見事にエンディングを迎えることは出来ないと思う。自分が良くわかっている。だが、毎日はもう少し丁寧に生きようと思い直した。当たり前のことを改めて考えさせてもらった。

合掌。

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コメント

「毎日を丁寧に生きる」という池田先生の言葉にどきっとしました。何かあったときにはそう思うのですが、何もない平和な日々が続くとそれが当たり前に思えてしまい、そういう気持ちを忘れてしまうからです。
さっそく読んでみます。いい本を紹介してくださって、ありがとうございました。

ですね。丁寧に生きていないので、もう少ししっかりとしなければなあと思うのでした。

是非、お読みください。

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