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2012/12/04

机間巡視と机間指導は別物である

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『走れメロス』の模擬授業が終わった。「山賊は、王の放った刺客である。是か非か」というテーマで討論を行うことを計画した模擬授業であった。
教科書に根拠を求めて、自分の立場を決めて討論を行うのである。

今回は机間巡視がポイントになった。
机間巡視は、昨今では机間指導と言われることがあるが、机間巡視と机間指導は別物である。机間指導は、その場で生徒を指導する。しかし、机間巡視は違う。

今回の授業は、「山賊は、王の放った刺客である。是か非か」ということで、

1)自分がどちらの立場なのかを判断し、
2)その後立場ごとのグループに分かれて意見を交わし、
3)相手側と討論する。

という三段階の流れになっていた。
ということは、1)をしている最中、2)をしている最中に机間巡視できることになる。

机間巡視は散歩ではない。
この後の授業展開のための情報を集めるための時間である。

つまり、1)のタイミングでは、クラスの中でどちらの立場の人が多いのかを数える。2)では、3)では何が争点になるのかを予測するのである。これが机間巡視の目的である。そして、これを前提にして黒板に書く為の準備等をしながら待つのである。

今回の模擬授業では、ここが不十分であった。
だから、その後の展開を奇麗にコントロールしにくかったと言える。
勿論、大学三年生の模擬授業にそれを求めることが難しいことは分かっている。しかし、原理原則で言えば、そうなることを教えなければならない。

模擬授業ではこういうことが具体的に教えられる。

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コメント

名古屋で私学に務めます大橋と申します。
大変素晴らしい内容に思わず二度読ませていただきました。

机間巡視が指導になってしまうケース、私自身難しく感じておりました。今回の例が大変分かり易く、何かを掴めそうな気がいたしました。
ありがとうございました。

コメントありがとうございます。

授業の目的や実態に応じて、机間指導をしたりすることもありますが、机間巡視がわかっていないと全て机間指導になってしまうと思っています。そして、机間巡視は教員の戦略タイムなのだと理解させたいと考えています。

お役に立てれば何よりです。

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