最初の人でありたい
12/7
知り合いのFBに掲載されていた場所が、なんとなく見覚えのある場所だった。
聞いてみたら、なるほどあの辺りかと言う場所だった。
午前中の仕事を終え、
(天気もいいし昼ご飯前にちょっと行ってみるか)
と思って足を運んだ。
大変だった。
◆
仙石岩と呼ばれる場所である。
関西のロッククライミングでは結構有名らしい。
近くの公園の駐車場に車を停めて徒歩20分らしい。
最寄りの神社から、700mと看板があったし、まあ、それならそんなに大変ではないだろうと思って歩みを進めた。
大変であった。
道と言えば道だが、雨が降ったら川と言えば川だろうと言う道を登る。
確かに700mぐらいなのだろうが、手をついて登って行く道の700mはかなりきつい。
◆
後少しかなと思った所、前方に見える岩を攀じ登る人影があった。
到着したようだ。そして、ロッククライミングがされているようだ。
私は岩の背後から上り、眼下に琵琶湖を見下ろす。
なんというか空から見ている感覚だ。
横の岩、私が座っている岩ではロッククライミングが行われていて、下手をすると方向感覚や平衡感覚を奪われそうで、クラクラした。
◆
道。
私は川のような道だと思いながら登った。
しかし、明らかに人が歩いた道であり、丁寧に方向を示す看板までもがあった。
あの岩の場所に行こうとして、歩き始めた人がいる。
そして、その跡を確かなものにしようとして、看板を立てた人がいる。
私は、その完成された道であってもヒーヒー言いながら歩く。
(最初の人は、どうして、この山の中を、あの岩の方向を間違えないで、辿り着くことが出来たのだろうか?)
と思う。
いや、間違えただろう。しかし、
(あの岩の所に行ってみたい)
という思いが、道の発見に繋がり、あの岩を見せてあげたいと言う人が看板を作り、興味を示した人が歩いて道をなしたのであろう。
◆
岩の上で持参した水を飲み、見える限りの景色を目に収め、カメラに収め、下山した。
いや正確に言うと、下りるというよりは転がるというような角度のの道を行った。
私は、目的地にたどり着く最初の人でありたいなと、改めて思った。
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