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2012/10/25

内容のレベルでは揃っているのだが、小見出しのレベルで揃っていない

10/25

Img_5871

子どもがインターネットを安全に使う為にというテーマで卒業論文を書こうとしている学生がいる。

第3章の目次案は、今日の卒論ゼミで提出されたものは以下の通りである。

引用開始 ーーーーーーーーーー

第3章 子どものネット安全教育に何が必要か

第1節 有害情報、SNSの規制
第2節 SNS、インターネットの使い方
第3節 学校での安全教育

引用終了 ーーーーーーーーーー



これを読んで頭を抱えるのである。
そうなんだけど、これじゃあ伝わりにくいと思うのである。

『なんで、第3節だけいきなり、学校が出てくるの?』
『学校以外では、どこが指導しているの?』
という話から入る。上手くは答えられない。

『第3節にいきなり学校が出て来ているけど、第1節、第2節の行為の主体は何? つまり誰がやっているの?』
「会社と家です」
『でしょ。そうだとすれば、第3節だけいきなり行為の主体の学校が出ているのは、揃っていないって分かるでしょ?』

内容のレベルでは揃っているのだが、小見出しのレベルで揃っていない。ここに気がついていない。そこを指導する。



で、子どもがインターネットを安全に使う為に、企業、家庭、学校がいましていることは何で、現状で不十分なことは何で、それはどのように解決されるべきなのかを論じれば良いということが分かる。

が、これでいきなり説明しても分かりにくい。そこで、「火」で考えさせることにした。「子どもが火を安全に使う為に」と扱う対象を変えて、そこにある安全のためのフレームを検証することから始めて見ることを指導した。

『火を使えるように、ま、ガス会社は不純物の無いガスを作り、安全に確実に届く設備を作るわな。家庭では基本的な日の使い方を教えるだろう。親と一緒に使うことから始めて、梶になった時の対処の仕方まで。じゃあ、学校は? 学校で火を使うのは?』
「家庭科と理科です」
『どうする?』
「火の種類とか性質とかを教えます」
『そうだな。そもそも火とは何なのかを教えるよな。他には?』
「?」
『火を使う時の心構えも教えるだろ。どんな道具でも、使う人の心構えに寄って凶器にもなるし、道具にもなるということは教え無ければならない。他に?』
「?」
『うーん、ここは教えないのか? 火の面白さだ。面白いということを知れば、使いたくなる。使いたくなるから、きちんと使わないと使わせないよということもできるはずだ。で、これをインターネットの文脈で考えるとどうだ?』
「はい、面白いです」
『できそうか?』
「はい、やれそうです」



アイディアを出す時の一つの方法として、内容を変えつつ、そのフレームを考えるとうものがある。
(こういうのが自分でできるようになると、いいのだがなあ)
と思いながら、
(だけど、そのためのゼミだよな)
とも思う。

2012/10/24

『レクって言うけど、レクってなに?』

10/24

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学級担任論では、学級開きの一部としてのレクを扱う。
『レクって言うけど、レクってなに?』
と発問する。学生達は何を今更のような顔。学級での遊びぐらいのイメージである。
『レクとは、recreationであることを理解するか? re-createなのだよ。再創造なわけだ。じゃあ、何を再創造するのか分かるか?』
と再び発問。
『教室の雰囲気や、人間関係を再創造するということである。学級開きでやると言うことは、四月に新しいクラスのメンバーになった一人一人が、今までの人間関係から新しい人間関係を構築する為の、再創造な訳だ』

この説明をした後、いわゆるアイスブレイクとしてのレクの実際をやる。
『さて、レクの間私は何をしていたでしょうか?』
と発問。
学生達は、レクに熱中していて私を見ていない。
『ところで、今日は大きく4つのレクをやりましたが、なぜこの4つを選んだのでしょうか? また、4番目のレクは4つの項目でやりましたが、なんでこの4つの順番でやったのでしょうか。それぞれの項目はなぜこの項目でなければならなかったのでしょうか?』
と発問。

考えさせた後に、その種明かしをする。
つまり、教師は子どもたちにアイスブレイクをさせるという目的を達成するために、実に細かい配慮をしているということに気がつく。

また、子どもを遊ばせつつ、教師が見ているものは一人一人の子どもであるということを理解させる。楽しむのは子どもでいい。教師は、子ども観察の為の非常に重要な時間なのだ。だから、
『学級通信に載せるから写真を撮るね』
と言ってその時の様子を映像記録として残しておくことも実に大事なのだということを話す。

遊びを指導できる先生はいい先生である。
『さ、今から遊ぼうか?』
と言って嫌がる子どもはあまり居ない。
『さ、今から勉強しようか?』
と言って喜ぶ子どももあまり居ない。

だから、家本芳郎先生が仰っているように、子どもの喜ぶ遊びから、若手の教師は子ども集団を動かす指導の方法を身につけるのが良い。声の出し方、指示の出し方、立ち位置、評価の言葉のタイミング等実に多くの指導の技術を学べる。

授業は、実に種も仕掛けもあるのである。

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