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2013/03/27

今日は大阪で高座、ちゃう、講座

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今日は大阪で高座、ちゃう、講座。
100人の予定が180人を越え、最後は入場をお断りしたと聞いた。知っていれば、私の方で詰めるのをお願いしたのになあ。申し訳ないことをした。

四月の学級経営のための講座であった。明日の教室にこられた方、本を読んでくださった方などもいて、ありがたく思いながら講座を進めた。
私の人気で人が集まったと主催者は話して下さったが、まあ、それよりも学級づくりというテーマが人を集めた部分が大きいと思う。

一年間をまとめ、来年度の構想を練る。
春休みはこの二つを同時にやる。
四月が兎に角そのクラスの一年間の殆どを決める。
待った無しで行われるし、ここでの躓きは修正が難しい。
だから、十分に準備をしてことが始まったら大胆に進めて行くしか無い。

花粉症と風邪でとんでもない声に2時間お付き合いいただいて講座は無事終了。
少しでも多くの情報をと思うので、早口での講座。
若い方は、テンポがあって良いという感想を書いてくれるが、年配の人は早口で聞きにくいこともあったとある。

ここは難しいなあと思う。
年配になって行くと、耳が聞こえにくくなるのでゆっくりと話してもらった方がいいのは私も実感として分かる。だが、これはちょっと問題を含んでいる。自分がゆっくりの方が聞きやすいからとゆっくりと話す授業をすると、子どもたちは速いテンポでの会話に慣れているので、だれてしまうのだ。

で、今日の講座の場合(というか、私がする講座のほとんどが)、対象は若手なのでテンポをあげて話すようにしている。対象が60歳以上とかいうのであれば、もっとゆっくり話しますが、対象が若手なのでそうする。そうすると、年配の方からこういうコメントがくる。実に難しい。

感想を読むと、及第点は貰えたようでありました。
良かった。
学級担任論で話していることをベースに話した訳で、これをうちの学生が聞けば聞いた話だらけだと思うだろうが、通常はこの手の話を聞くことは無い。本当はこの手の話はどこの教員養成大学でも受講出来るようにならないと思うのだ。

で、終わって廊下を歩いていたら、若手の先生が真剣な顔つきで相談しにきた。
「どうしたら、教師としての力をつけることができるのでしょうか?」
と。
簡単に答えられる問いではない。だけど、答えてあげたい問いだ。
『全てではないが、大事な方法としてあるのはね』
「はい」
『読む、実践する、書く。そして、読むとこの循環を続けることだと思います。少なくとも、読まないで、書かないで力を付けた教師はいないのではないかな。一日に1000字は書くというぐらいで行くのが良いのではないかな?』
と答えた。

10年続けるとその効果が分かるはずだ。即効性ではなく、土台をしっかりと作るやり方だと思う。

四月の子供達との出会い、指導がうまく行きますように。

明日の教室が、朝日新聞で紹介されました。

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明日の教室が、朝日新聞で紹介されました

6年前に糸井先生と始めたときには、こんな展開になるとは思いませんでした。

『ま、ぼちぼちやれたらいいよね』
「二ヶ月に一回位かな」
『会員とか、会費とかいらないよね』
「いいんじゃない」
『ネットで告知して、来たい人が来てくれればいいよね』
「だよね」

てな感じで始めたのですが、コンセプトは結構しっかりしていて

・日本一の人に来て頂く
・教育に関して思っていることを語って頂く
・「教室」サイズを重視したいので、参加者40人上限を原則とする。
・懇親会を大事にする
・若手を育てることを大切にする
・極力安い参加費を目指す

ということでやっています。

それが、明日の教室の本は出版されるし、いまでは大阪、東京、九州、名古屋、岡山と分校も出来、京都の会場で行われるものはDVDに収録され販売され、全国の教育委員会や教職課程のある大学からセットでの注文を頂いたりしています。人を集めるのが難しいと言われている教育研究会で、毎月40人程度の人が集まり、年に10回はやってそれが5年も続いているのですから。

若手には本物に触れて欲しい。
本物に触れ続けると、何かが育ち、何かが変わるというのはあると思っています。
現場は忙しく、毎回参加することは厳しいでしょう。
体調が優れない時もあるでしょう。
いいんです。その為にDVDもあるし、全国で行きやすい所に行ってもらえればいいんです。

無理矢理勉強させられたとして、まあ、少しは伸びるでしょうけど
大人の勉強は特に自分が学びたいと思うものでなければ伸びません。
明日の教室は、無理に来る所ではありません。
他にも研究会や勉強会はあります。
問題は自分に合ったところを探すことです。
そして、合っているなと思ったら続けることです。

私は糸井さんと
『もう、京都はなくてもいいか?』
と話すことすらあります(^^)。
各地にこれだけできているのですから、こういう考え方が広がったのだから、おじさんたちはもう引退してもいいか?と思うこともあります。

ですが、もう少しやりたいこともあるし、参加者が喜んでくれるのはとても嬉しいので、まだ続けようねということに話は帰結します。嬉しいことです。ありがたいことです。

教育はプレゼントなわけで、それも勝手に与える営みな訳です。
貰う方が貰いたいかどうかは分かりません。
だから、私たちはこうして勝手に明日の教室というプレゼントをしている心算です。

良かったら来年度もお越し下さい。

2013/03/26

「良いこと考えた!」

3/26

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結婚記念日だったので、ちょっと奮発して食事に出掛けて行った。
大好きなラムのステーキが絶妙の火加減で供されて、大満足。

先に食事が先に終わった娘(5)は、いつものようにメモ帳を取り出して文字を書いて遊んでいた。そこに念のために聞いてみた。
「今日は何の日?」
と聞いたら
「結婚記念日!」
と答えるではないか。
そして
「良いこと考えた!」
と言って描き始めたのがこれ。

Cake

キャンドル二本の方が、イチゴのケーキで、一本の方がみかん、バナナ、イチゴのミックスケーキ。

まさか、こんなお祝いのケーキを娘から貰えるとは。ううう。

桜は、桜だけを思い出すことは殆どない

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満開の桜のタイミングで東京に来られるとは思っていなかった。会議の前に小一時間だけ桜を見て歩くことが出来た。残念ながら曇り空の夕暮れであったが、江戸時代からの桜の名所飛鳥山の桜を見て歩くことが出来た。

桜は、桜だけを思い出すことは殆どない。
桜は誰と見たのかを思い出す。
だから、一人で見る桜というのは、なんとなく切ない。
淋しいと言うより、切ない感じがする。

古の人たちもそうだったんじゃないかなあと思うことがある。
古来こんなに桜が歌に詠まれたのは、一人で桜を見ることの切なさに耐えられなかったからではないかなあと思うことがある。

歌を作ることのない私は、
その思いで写真を撮っているじゃないかなと思うこともある。
京都の桜を目指して帰路につこう。
今日は結婚記念日だ。

2013/03/24

朝日新聞の教育欄に載った

3/24

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キャンパスの桜が咲き始めた今日、私も関わる記事が朝日新聞の教育欄に載った。今までJapan Timesとかにも載ったことはあるし、教育雑誌やテレビから取材を受けたこともある。だけど、今日のは嬉しかった。記事には直接書かれていなかったが、「学習ゲーム」のことを取り上げてくれていたのだ。

「先生、今日、何するんですか?!」
と職員室に子どもたちが質問にくる。私は
『授業だよ、授業。国語の授業(^^)』
と言っていた。
職員室ではやや微妙な空気が流れていたが、私は内心とても嬉しかった。
勉強なんて大嫌いという彼らが、今日の授業を楽しみにして職員室まで聞きにくるのだから。保健室から抜け出してくるのだから。

学習ゲームは、ゲームの中に学習内容が組み込まれているゲームのことを言う。
サッカーをしている子どもたちは、大腿二等筋を鍛える為にサッカーをしていない。勿論、心肺能力を高めるためにもやっていない。しかし、これをやるとその力が付く。私は、国語でこれをやりたいと思ってあれこれやってきた。

国語の授業は教科書、ノート、辞書、便覧。これでやるのが当たり前。しかも先生が説明し、板書したのを書き写すのが当たり前と言う時代に私は教師になった。だから、遊び、ゲームで授業を構成したら、それは浮く。しかし、若造の当時から間違っていると言う感覚はなかった。

25年だ。
25年経って、やっと世の中で認められたかなあと思った。
勿論、アメリカではその先の先を行く学校が作られていて、
(くそお。これをなんで日本で出来ないんだ)
と思う私ではあるが、先ずは一歩。
25年で一歩だ。

こうなると数百年生きないとあれこれは達成できないことが分かるが、当たり前だが無理。私が生きている間に、やれることをやり前に進み、あとは後ろから来る人たちにどうぞと渡せるようにする。

藻掻いて、苦しんで、それでも間違っていないと思いながらやってきたことが
こうして評価されるのは、やはり嬉しい。

ということでお祝いの食事。
体調を整える為にビタミンB2を摂取したいこともあり、
手作り餃子。豚肉にはビタミンB2がある。
我が家の餃子は、ニラと豚肉と塩のみ。
家族で包む。
そして、これを蒸す。

もう少し前に進もうと思った。

2013/03/19

春宵一刻 ハートランドビールだ

3/19

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今日は午前中は、朝の風呂読書の後は、論文や関連するHPを見ていた。気になった案件があったので、追い続けていたんだが、論文やHPは英語のものになっていた。国語の教師になったので、その後は英語は特には勉強していなかった。だから、そんなに読めるもんでもないと思っていたが、自分の興味のある分野は結構読めるもんだなあと思った。

で、日本の学校教育は最先端であろうと思われるところと比べると2、30年は遅れているんじゃないかなあと思うのでありました。
(こんなイメージで出来たらいいなあ)
と思う、研究と実践がペアになって運営されている学校が、世界にはあることを知り、畜生と思うのでありました。

来年度は、ここ、見に行こうかなあ。

午後からは研究室に籠って事務仕事。
来年度の準備の為に、今年度の纏めと片付け。

紙類が多くて難儀する。
研究室のレイアウトを変えようと思ってあれこれしているのだが、
寧ろ混乱しているまま。メタパニである。

晩ご飯は、ハートランドビール。
春の宵。コートを着なくても大丈夫になったぐらいの春の宵。
無性にハートランドビールが飲みたくなる。

なんだろ。
命の芽吹きの薫りを運んでくる春宵の風。
これを感じるとハートランドが飲みたくなる。
春宵一刻、ハートランドビールだ。

ふきのとう、菜の花、ハートランドビール。
春は、心地よい苦みなんだよなあ。

2013/03/18

今日は逆上がり記念日

3/18

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本日、娘(5)が
「逆上がりが出来た!」
と言って来た。

半年間鉄棒を見つけては頑張って来た娘であったが、できた!とのこと。
今日は逆上がり記念日。好物のマグロでお祝い(^^)。

2013/03/17

卒業おめでとう。 元気で。

3/16

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教員になった時に、私以上に変わった先生がいた。
当時、もう55歳を過ぎた教務主任の音楽の教員だ。

「池田さん、教師はみんなかなしいんだよ。演奏家になれなかったから、音楽の教師。絵描きになれなかったから美術の教師。小説家になれなかったから国語の教師ということだね」
と、最初の飲み会かなにかで言われた。

私は全く理解が不能であった。
しばらくして分かった。
この人はかなしい人なのだと。

私は教師になりたいと思って教師になった。別に小説家になろうと思っていてなれなくてなった訳ではない。

「公務員はいいよ」
とも言われた。私は迂闊にも公務員になるという考え方が採用試験が終わっても、なかった。私は教師になりたいのであって、公務員になりたいのではない。教師になる為には公務員であることが求められているのだとしか思っていなかった。

教師になって夏休みを迎えて
(え、こんなに授業が無いの?)
と思った。
夏休みが長いから教師になりたいと思う人も居たではあろうが、私はそんなことは考えもしなかった。ねじが外れていると言えば、それまでだが、そう思っていた。

今宵は、児童教育学科の卒業パーティであった。
120名の内90名以上が集まった。

彼ら彼女らとあれこれ話した。
一回生の時しか担当しなかった学生、二回生の時だけ担当した学生。
自分の専門ゼミの学生達だけではなく、話した。
小さなエピソードを良く覚えていた。
勿論、私も覚えていた。
いや私以上に彼らは覚えていたか。

私は、学生が間違っていると思ったことは、否定して来た。
なにくそと思う学生がいていい。
気弱になっている学生には、発破をかけて来た。
それが実を結んだのを見られて本当に良かった。

今年の後期のキャンパスである学生と会った。
一回生ゼミで担当した学生だ。

「先生、保育士になろうと思います」
『で、今どうなの?』
「全部落ちています」
『この後は?』
「あと、二つです」
『どうするの?』
「やっぱり、保育士になろうと思います」
『あ、ダメだ』
「え?」
『なります、と言いきれ。なろうと思いますではまだ逃げ道を残している。なります、と言いきれ』
「は、はい。なります!」
『よし、合格』

と私が合格を出した学生はその後、二つの市町村保育士の試験を受けて合格した。その結果を私は知っていたが、学内で会うこともなくそのままでいた。そしたら、パーティで

「先生、ありがとうございます。御陰さまで合格しました」
と報告があった。
『だろ。肚をくくると受かるだろ(^^)』
「はい。それから」
『それから?』
「先生に一回生ゼミのときに、お前は公務員として保育士になれと言って下さったことを大事にしながら頑張りました」
『をを、言った、言ったとも。お前はあれこれ考えるとその方が合っていると思ったからな』
「ありがとうございます。自分がそんな風になるとは思いもよりませんでした」
『はははは。なる、なったろう。私は予言者だ(^^)』
「ありがとうございます」
『子ども達によろしく。子ども達の明るい未来を予言してあげられる保育士になれよ』
「はい!」

こんな会話がいくつかあった。

『を、卒業おめでとう』
「ありがとうございます!」
「先生、これから大変なんですよね、私たち?」
『ん? 大変ではない』
「え、そうなんですか?」
『ん、大変でないよ。とっても大変!』
「えーーーー!」
『(^^)。だけど、間違いなく言えるのは、これからの方がもっっっっっっっと楽しい』
「!!!」
『責任は大きくなるが、それ以上に楽しくなる。大体からして、この中に、好きな仕事を得て、好きな人と一緒に、好きな場所に住んでいる人いるか?』
「……」
『ま、好きな仕事は得ただろうけど、あとは無いだろ? 私全部ある(^^)v』
「ほんまや!」
『君たちはその三つを得られる可能性が高い。世の中にはその一つでも得られない人がいるんだぞ』
「ほんまや」
『だとしたら、そんな幸せな仕事を得たんだから、子どもと社会のために貢献せよ。倒れる必要は無いから、しっかり働け』
「はい」

のような話も。

「先生、BMWですよねえ。私もいつか乗りたいです」
『を、君は車好きかね?』
「はい」
『をを、そうか。いいぞ、BMWは…』以下延々と続く(^^)

『君は、今日は特に思うのだが、ルパン三世の次元に似ているなあ』
「ええええ! 先生、嬉しいです。僕、次元の大ファンなんです!」
『子どもの前では受けないかもしれないが、PTAの歓送迎会では受けると思う。帽子を買って頑張れ』
「はい!」

『君の昨日の着物は、良かったなあ。似合っていたし、奇麗に着ていたなあ』
「ありがとうございます! 実は母が着付けてくれたんです。母は着付けをやっているんです」
『を、そうか。うーん、私の見る目もなかなかだなあ(^^) でも良かったよ』
「はい。母も喜ぶと思います!」

とかとか。

彼ら彼女らの成長を見続けることが出来たことは、本当に幸せなことだ。
四月から彼らは新しい場所で活躍を始める。
私たちは新しい学生達を受け入れる。

あっという間の四年間だった。
全ての学生達が言った。
それはとても幸せなことなんだぞ、と思いながら彼ら彼女らを見つめていた。

教師、保育士、教育に関わろうと思って大学に入って、その道に進む彼ら。
なんと幸せなことだ。そして、その成長を見られた私たちも。

パーティに参加できた三期生、
残念ながら来れなかった三期生、
卒業おめでとう。
元気で。

2013/03/16

卒業式であった

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卒業式であった。
あれこれあって、卒業して行った君たちであった。
いや、あれこれ自分たちでやって卒業して行ったということか。
それを成長と言うんだよなあと思う。

ふと思ったのだが、私は成人式に出ていない。
事故で鎖骨を折って出られる所ではなかった。
ところが、教師になって教え子達の成人式に招かれて何回か出席した。

またさらに、私は自分の大学の卒業式に出ていない。
留年をして、通常の卒業式の時は塾の春の講習会をやっていて出ていない。
5年の時は、会場に入るのがどうもだめでキャンパスにいた。
ところが、こうして学生達と一緒に何回も大学の卒業式に参加している。
ありがたいことだ。

http://www.youtube.com/watch?v=XQB3H6I8t_4

自分がジョブスのようだと言うつもりは無い。
だけど、なんだか勝手に親近感を覚えるのだ。

今から思うと、過去のある時点は、確実に今に繋がっていると思う。
だが、過去のその時点では、
(なんでオレだけ?)
と思うことばかりだ。

卒業おめでとう。
目の前に滔々と広がる、大洋に飛び込む君たちだ。
その大洋は、嵐ばかりだろう。
だけど、それは君の人生に多くのチャンスを与えてくれる。

あらよっと軽々と乗り越えて欲しい。
んなこと言っているおじさん、おばさん達がダメなんでしょと乗り越えて欲しい。
君たちにはこれでもか!というぐらい礼儀を教えた。
その礼儀をもっていれば大丈夫。
旧弊の日本の学校文化を変えて行け。日本の社会を変えて行け。
子ども達が、学びに熱中できる学校を、社会を君と君の仲間達とで作れ。

体に気をつけて。
期待している。
だけど、助けてくださいは早めに(^^)。

卒業おめでとう。

2013/03/14

知床、ありがとう

3/14

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(知床から見る流氷の上に沈む夕陽)

二月の末に、知床に飛んだ。

研究の一環として訪れた。

二つのことを調査しに行ったのだが、ここでは主に一つのことをまとめておくことにする。

本当は二年前に行くことも考えていたのだが、震災の影響でキャンセルとなり、今回の再挑戦となった次第だ。

二年前は、ひょっとしたらもう知床には縁がないかなあと思ったのだが、今回の知床を終えてみると、このために二年前は(まあ、もう少し待っていた方がいいよ)

と知床に言われたのではなかったかと思う位であった。

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(流氷ウォーク)

私の知床のイメージは、青の町となった。

これは何と言っても三日間雲一つない晴天が続いたことによる。

青を支える為には、雪と流氷の青が必要になる。また、青から赤に変わる夕焼けが必要になる。これらが全て揃ったのだから、すごい。

当たり前のように晴れの三日間を過ごしたが、これがどんなに珍しいことなのかは、良くわかる。良くわかるが、あまりにも凄かったので、自然を舐めてしまいそうだった。

この三日間は、私の教え子がガイドをしてくれた。私が大学生で教え子は当時15歳。塾のときの教え子だ。その彼は、大学卒業後会社勤めをした後、奥さんと一緒に「一番住みたい所に住む」と決意して知床に住み始めた。

そして、日本に全くなかったガイドの仕事を始め、それまではただ眺めるだけのものであった流氷の上を歩く「流氷ウォーク」を色々な障害を乗り越えて実施したのであった。

そこいらの話は年に一回の教え子の新年会でも聞いていたし、琵琶湖を泳ぎにくる時にも聞いていた。その話を聞きながら

(これは、体験しておかないとダメだな)

と思った。

で、今年が嬉しいラストチャンスになるというのを知って、スケジュールを早めに調整してトライした。

流氷の部は、特別活動論の授業のための体験として挑戦した。自分の人生で、流氷を見ることぐらいはあったとしても、まさか、1)乗る、2)歩く、3)浮かぶ、4)ジャンプする、5)潜るということが待っているとは思いもよらなんだ。もの凄いいい天気だったので、流氷の部は実に気持ちが良かった。

自然を相手にしながらの特別活動。学習指導要領では、「学校行事」の「(4) 旅行・集団宿泊的行事」になる。私が中学校の教師になった頃は、林間学校や臨海学校があった。これは、教師集団がまだ若かったからできたことであった。簡単に言えば、山頂で体重80キロの生徒がねんざをしたときに、教員が交代で背負いながら下山できる体制があったということだ。

しかし、教員の高齢化でこれは難しくなった。そこで現れたのが、スキー教室である。これならば、教員はパトロールだけで実施することが出来る。なんとなれば、生徒は能力別にクラスを作ってスキー学校に入れてインストラクターに面倒を見てもらうことが可能だからである。

ところが、これも金額の高さと、スキーが目新しいものではなくなったこと、さらにはインフルエンザが流行る時期と重なること等から衰退して行くことになって行く。

その次の段階が今だと考えている。

今は、ギリギリ初期の林間学校を知っている教員が職員室にいる。そこに大量の新人教員が入って来ている段階である。この職員室の教員集団で「(4) 旅行・集団宿泊的行事」をやるとどうなるだろうか。特に自然を相手にしたものをやるとなると、かなり大変なことになるのではないかと想像できる。

相手が自然だけにとても難しい。その難しさを予測しその中で行事の目標を達成するということが求められる。そんな「(4) 旅行・集団宿泊的行事」をしていくことになるのだ。

そこで、ガイドである。ガイドがいる中での「(4) 旅行・集団宿泊的行事」は、相当いいと考えている。考えているだけではダメなので、実際に見に行くことにしたのだ。いや、見るだけではなく実際に体験してみることにしたのだ。

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(流氷の下で、クラーク博士)

私が経験したのは、流氷ウォークで、流氷に乗る、歩く、浮かぶ、ジャンプするであり、世界最低海水温下の流氷下のダイビングで潜るもやってきた。修学旅行では流氷下のダイビングは潜る為のライセンスが必要なことと、値段がそれなりに掛かるので無理だとしても、前者の流氷ウォークは十分可能だと思えた。

流氷は、毎年知床に接岸するとは限らない。また、成長の具合で乗れるかどうかも難しい。だから、これ一つでプログラムを作るのは難しい。

しかし、たとえば、私もやって来たがスノーシューを履いて、原生林の中を歩く。熊がヤマブドウの実を求めて木を登った所に出来た爪痕を見る。鹿が雪の中に作った寝床を見る。オオワシの飛ぶのを見る。滝が凍っているのを見る。聖なる鳥のワタリカラスの戯れながら飛去って行くのを見る。何にも音のしない、電線の全くない雪原の中に佇む。見渡す限りの流氷の海の向こうに沈む夕陽を拝む、知床連山から上る満月を眺める。こういうのが可能だ。

ここから子ども達を育てるプログラムを作れば良い。それは経験の少ない新人教師には難しいが、ガイド達と一緒に作ればいい。これはできる。私は何人かのガイド達と会って話して、確信した。知床で可能であるようにガイドのいる所であれば、他の自然豊かな場所でも可能なはずだ。

教え子は、自分でガイドの会社を立ち上げ、一仕事をなしてこの春から大学の教員になることが決まった。観光学部の教員になって、学生達を指導することになる。知床を離れる。だから、この二月が彼のガイドで知床を見る最後のチャンスになっていた。

それがこのような形で体験できて、私の特別活動論の考えを纏めるきっかけも得られて、とても幸せな三日間であった。

知床、ありがとう。

なお、別に特別活動を研究しようと思っていない方であっても、これは体験することをお薦めしたい(^^)。 教え子の関わった知床ナチュラリスト協会は、http://www.shinra.or.jp/ で、教え子の名前は藤崎達也。ま、ウトロでこの名前を言えば、山に住んでいる鹿やオオワシでも返事があるぐらいの有名人だ(^^)。

2013/03/12

一泊二日の淡路島ゼミ合宿から帰って来た

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一泊二日の淡路島ゼミ合宿から帰って来た。
3、4回生合同のものである。

卒業を控えた4回生の参加は嬉しいものだ。
引っ越しや就職のあれこれで参加できないものも居たが、これは仕方が無い。本人の本意とは違う所で動くものは仕方が無い。



ゼミ合宿では、三回生の卒論の目次案件等を中心に行った。今回が一回目。
私の卒論指導は、この目次案指導が中心である。目次案のレベルで論が繋がっていないものは、本文で繋がるはずが無い。既知から道へや、概念レベルの統一や、用語の統一等多くのことが指導できる

今回は一人A4一枚の資料を用意し、一人15分程度の検討で行う予定であったが、大幅に延びながらの指導となった。一人最低30分はやっただろう。発表者が発表し、三回生が意見をいいと進む。

ただ、今回は四回生がいたので、随分助かった。私が言うべき所を、最初に四回生がガツンと行ってくれるので、地ならしは終わった状態での私のコメントとなった。



現状の分析
問題の発見
問題の解決
解決の評価

ざっくりと言えば、このストーリーで論文を書かせたい。
しかし、流石に目次案を作ったのが一回目の3回生は、こうなならない。

1)現状の分析で終わる。

これが多い。いや、分析の手前、現状の羅列だけを書いてくる目次案が多い。これは、レポートである。現状を分析し、どこに問題点があるのかを示さなければならない。

2)解決の評価の規準が示されていない。

例えば、「子どもが教師との信頼関係を得た」ということを判断するためには、「子どもが教師との信頼関係を手に入れたかどうかチェックマシーン」(声はドラえもん)が提示される必要がある。ところが、これがない。

ここは実に難しい。
学習の時代は、何かを計るためには最初にその「はかり」は用意されていた。体重なら体重計、握力なら握力計、50m走ならストップウォッチというように。そのはかりを使って計測すればいい。ところが、「子どもが教師との信頼関係を得た」かどうかのはかりは、ない。いや、あったとしてもそれをきちんと使いこなすには大変な勉強が必要になる。

このはかりは、妥当性と信用性をクリアしてないと使えない。しかし、これを作らないと話にならない。

3)用語の定義

このストーリーの前提だが、自分が論じたい言葉の定義が曖昧のままと言うのも多い。信用と信頼の違いを説明させてもできない。自分の目次案にこの言葉があるのにだ。自分が日常で使う言葉をそのままの感覚で論文に持ってこようとしてしまう。



また、気になった言葉がある。
「良くわからないので、ざっくりと作ってきました」
という言い方をするゼミ生を散見したことだ。
私は怒るのではなく、指摘した。

『懸命にやってきて、結果的にざっくりになったというのであれば、それは仕方が無い。まだまだ実力が無いのだから仕方が無い。しかし、最初からざっくり、と言うなの適当でやってきて、見て下さいというのは話が違う』

『そういうのであれば、見ない。というのが世の中の考え方だ。ざっくりやっても才能を感じられるものであればいい。そういう世界もある。しかし、今回見た感じはそうではない。上手く行かなかった、分からなかったことを「ざっくり」という言い方で逃げている。私にはそう思えた』



「させていただく」も気になった。

「いま、◯◯をさせていただいていますが、」
「この教材をさせていただいています」

のように使うのだ。私は思わず発表を止めた。

『いまの「させていただく」は、誰に敬意を払っているんだ?』
と聞くと、答えられない。
『なんとなく敬意を払うっぽい言葉を使うことで、その場を誤摩化していないか?』
「..........」
『そういう言い方をしていると、本当に敬意を払う人に使えなくなる。なんとなれば、使わなくていもいい場所で使っている「させていただく」と同等になるから、結果的に本当に敬意を払う人を馬鹿にすることになるからだ。分かるか?』
「はい」

こういうところは私のゼミ生は素直で、すぐに直そうとする。
しかし、口癖になってしまったものを直すのは大変。
本当はこのこの口癖にはもっと前に気がついていたので早く指摘してやりたかったのだが、タイミングが合わずにできなかった。合宿は時間があるのでこういうのを丁寧にできる。



ま、でもなかなか頑張ったゼミ生達であった。

2013/03/10

奥村隆「息子と僕のアスペルガー物語」

これはなかなか凄い。
勉強になる。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33846

食べられる粘土

3/10

昨日、明日の教室に行く前に娘(5)に言われた。

「お父さん、またこれやりたい」

よく見ると麺棒を持っている。

ああ、そうか。

「うどん作りたい」

とのことであった。

で、今日の昼前に小麦粉を買いに行き、一緒に作った。

食べられる粘土である。

冷やしうどん。

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釜玉うどん。

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釜あげうどん。

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三つにわけて食べた。

90分で作って、10分で食べ終わった。

なかなか美味しく出来た。

なかなかいい日曜日のお昼ご飯であった。

野中信行先生の学級づくりのファイナルの講座が終わった

3/9

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野中信行先生の学級づくりのファイナルの講座が終わった。昨日の明日の教室である。
3月に行う講座は、これで4回目である。
なんど聞いても面白いし、なんど聞いても新しい発見がある。
先生の強いご希望で、この講座は今年でラストになる。このあと授業に関しての講座は開いていただけると思うが、学級づくりに関してはファイナルである。
(DVDに残せて良かったなあ)
(俺たち、やっぱりいい仕事をしているんじゃないか)
と講座の途中何回も思った。自画自賛ではあるが、そう思った。
教育の世界の動きは、この数年ものすごい変化がある。変化の割には、学校が良くなったということはない。子どもの学習環境の整備には力を入れようとしているが、教師のための指導環境は何も手がつけられていない。
指導環境は整備されずに、仕事だけが増えて行く。
気合いと根性と「創意工夫」だけでなんとかやれ、というわけである。おかしい。
おかしいが、やらざるを得ないのが現場である。
そうであるならば、そこで働こうとする一番弱い立場に投げ込まれる若手教員を助けることを私たちはやりたいと思っている。おじさんになるってのは、そう言うことなんだと思う。私が出会ってきたかっちょいいおじさん達は、そうしてくれた。
野中先生のこの講座は、残念ながら変わらない日本の教師の指導環境の中で、なんとかしなければならない教師達にとって、力強いサポートになると断言できる。
会場に来られなかった方、#asukyo でTwitterを探していただければ、当日のツイートが見られます。 東京近辺の方、http://kokucheese.com/event/index/71165/ で最後の最後があります。 DVDはこれから作成に入ります。近日販売になります。
是非、この講座に触れて下さい。

2013/03/08

『おこだでませんように』

3/8

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『おこだでませんように』(くすのき しげのり 小学館)読了。

絵本は、子どもの時に読んでもらう、子どもに読んで上げる、自分のために読むの三つの読み方があると言われている。どのタイミングでその絵本に出会うのかそれは分からない。

この本は、できれば自分が小学生の時に出会いたかった絵本だったなあと思わせる本。2008年7月に出来た本では仕方が無い。

子どもは、というか多くの大人も、悪いことをしようとして失敗しているのではない。何か良いことをしようとして失敗している。嘗て褒められたから同じことをしようとして、文脈を間違えて失敗してしまう。うまく説明できなくて相手に誤解されて失敗にされてしまう。そして、怒られてしまう。

教師は、親は、大人は、怒らなければならない時がある。

自分が怒られて、そしてかなしい誤解の中で怒られている経験をしたことがあるのに、同じように怒ってしまうことがある。

怒るの代わりに、抱きしめるもあっていいはず。

お薦めです。

『ここ 食卓から始まる生教育』

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『ここ 食卓から始まる生教育』(内田美智子ら 西日本新聞社)読了。食育のように見えるが、これは性教育、生教育の本。食べることが、生きることであり、生きることには性がかかわる。ここについてじっくり考えることの出来る本。

学生時代に名著『さらば、悲しみの性』(河野美代子著 高文研)を読んで性教育については自主ゼミで勉強したが、それを深めた内容と言ってもいいかもしれない。

助産師として、思春期の子ども達の性の問題に取り組み、それは食の問題に大きく関わっていることを発見し、多くの活動をしてきたその記録を中心に書いている本だ。

32pの「生ましめんかな」の詩は、命とは生きるとは何かを目の前に提示してくれる。
家庭で性についてフランクに語ることは、実は良くないことなのだと言うことをデータで語る。
子どもが自分で自分の弁当を作ることの大きな意義について事例で語る。

一日でサッと読めてしまうが、深く考えることの出来る本。
担任が出来る性教育、性教育の資料としてとても価値のある本だと思う。

2013/03/06

先日の香川県教育センターでの講演での感想が送られて来た

3/6

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先日の香川県教育センターでの講演での感想が送られて来た。
ありがたいことだ。
いや、当日に
『サッと見せて下さい。それでいいです、十分です』
と話したのだ。
これを打ち込むことの労力を考えると、もう申し訳ない。
研究主事として、もっともっと別な所にエネルギーを使っていただければいいと思うので、その場で見せていただければいいと話したのだ。
確かにメールで送っていただければ嬉しい。
だけど、それを越える労力があることを思うと、もう、なんとも申し訳ない。
内容は、私を読んで下さった先生の顔を潰すことにはならなかったということで、一安心。参加者の1/5位が書いてくれたので、良かったとしよう。
折角打ち込んで下さったので、全部載せてみる。
 1) とても分かりやすい講演だった。先生の具体的な手法を教えてくださってありがたかった。今後の授業に即、役立てていきたい。
 2) 楽しく学校生活を送ることを学びました。初任者研修は、授業力より学級経営を重視するのが大事ではないかと思います。分かりやすく楽しい講演でした。
 3) 若手教員のみならず、どの教師にも参考になる話だった。
 4) とても新鮮で良かった。
 5) あらためて参考になった。指導技術も研究の視点として大切だと感じました。
 6) すぐ使える技術がいっぱい。ありがとうございました。
 7) 具体例を多く示しながら話してくださったのでとても分かりやすかったです。話し方がとても上手でした。
 8) ほしい情報をおもしろく伝えてくださいました。伝え方の工夫が伝わってきました。とても役に立つ話でした。
 9) 特に私語についのお話が多かったが、教師側に問題が多く少し考え方を改善できることが分かった。今後実践していきたい。
 10) 伝わりやすい話し方は、お手本のようだった。
 11) 聞いたことを共通項として取り組んでいきたいと思う。具体的で良かった。
 12) 講師の先生がとても興味深かった。今後もこういう話があればぜひきたい。
 13) 具体的で早速実践に生かせる。7名
 14) 具体例をあげながら、様々な指導法のお話があり、大変ためになった。また、これまでの考え方をかえてくださるような新しい視点の話もあり興味深かった。
 15) 子どもとの距離の取り方や私語・公語の話、聞かせ方などとても興味を持って聞かせていただきました。
 16) 私語について困っていることがあったのですが、もう一度自分の行動を見直して、子どもが聞きたいと思えるような話ができるようになりたいと思いました。
 17) 自分の日々の子どもたちへの接し方を改めて見直すことができた。子どもたちが楽しく興味をもって学校生活を送れるよう技術を上げていきたい。
 18) 池田先生の講演は力強く学ぶ点が多かったです。2名
 19) 叱る日々が続いていたのでもう一度子どもの立場に立って指導していきたいです。楽しい学級経営に努めたいです。2名
 20) 若い先生に聞かせてあげたいようなお話でした。
 21) 自分を振り返ることができて良かったです。3名
 22) 児童ばかりせめすぎたなと反省しました。子どもの心を見つめながら指導していきたいです。
 23) できることから1つずつ取り組んでいきたい。
 24) 聞き込んでしまった。話を聞かせる技術を話し方や内容・態度を伝えていただけたと思う。
 25) 担任の仕事はまさに問題解決学習だと思います。意欲がわいてきた気がします。
 26) あっという間の1時間10分でした。池田先生の人間性のある講演でした。先生の子どもの目線に立った。子ども心を感じながらのあたたかい指導が何より子どもに届き、関係づくりができるのだと思います。
 27) 先生のユーモアたっぷりの分かりやすい話し方が、とても参考になりました。教師としていい話し方ができる人になることで子どもへの私語もへらせるようになりたいです。
 28) 教員としての指導の仕方を具体的な経験をもとに、聞きやすい声で興味を刺激する内容の話を聞くことができ勉強になった。これからは「問題」を「課題」ととらえ、子どもたちの指導を行いたいと感じた。
 29) 現場で蓄積されたノウハウに圧倒されながら聞いていた。その裏にあるのは、子どものせいではなく、教師の技・工夫でなんとかしようとする覚悟だと思った。
 30) 視点を変える大切さを学びました。70分楽しく学ぶことができました。
 31) ユーモアあふれる講演で分かりやすく、私語や忘れ物についてはなるほどなあと思うものがたくさんありました。今回の講演より学ばせていただいたことを今後の学級経営に生かしていきたいと思います。ありがとうございました。
 32) 私語指導、大変参考になりました。95パーセントは教師の責任・・・少しでも解決できるよう今後の授業で見直していきます。
 33) 日常の一つ一つの指導を細かく分析し、そこから対策を考えられている姿に頭が下がった。教室環境の整備等明日からでもとりかかってみたい。
 34) とても具体的ユーモアもありとても楽しかったです。すべてメモしました。
 35) 自分自身が授業の私語に悩んでおり、アイディアを示していただいて面白く参考になりました。わからないことは子どもにきくとか頭ごなしのものをいわないなど身につまされました。教室を整理する技などすぐにも利用したいです。
 36) 私語、忘れ物、美化活動の日常指導の見直しをすることによって、子どものたちことがよく分かることを知りました。
 37) ヒントがたくさんあった。具体的で分かりやすい。
 38) 楽しみにしていたとおりでした。アンコールを希望します。
 39) 人を引きつける魅力的な方でした。内容も実践したくなるものばかりで、今回の講演を忘れずにいたいと思います。
 40) 私語をなくすための方法が楽しくためになりました。先生の研究熱心な日々の実践から生み出されたアイデア・参考にさせてもらいます。ありがとうございました。
 41) 話が楽しく、日常で使える内容が多く、とても勉強になりました。
 42) 池田先生の人を引きつけるテクニックのすばらしさに感動しました。
 43) とても楽しかったです。本当の意味での生徒理解ができた気がします。どれも「納得!」のものばかりでした。具体的な技もすぐ実践してみたいと思います。
 44) 池田先生の話にまた前向きにがんばろうと思う勇気が出ました。楽しんで毎日がんばろうと思います。
 45) 同じ国語の教員として参考になりました。ユーモアがあり時間があっという間に感じた。
 46) 私語の原因のほとんどが教員というのに、そうだなあと思った。私は声量がなく迷惑をかけていると感じた。大技できいたことを試してみようと思う。
 47) とても分かりやすいお話で、池田先生の授業を受けている学生さんがうらやましいと思った。教えていただいたことを一つでも実践したい。
 48) もう一度現場に戻って担任をやりたくなりました。多くの指導方法があったので若い先生方だけでなく学校すべての先生方に伝えていけるよう励んで参りたいと思います。また、私の行う講座等にも大いに参考にさせていただきます。ありがとうございました。
ありがたい。
25年前は活舌が悪くて難儀していた私。
未だにその時の辛さが体に残っていて、感想を読んでも自分のこととは思えない私がどこかにいる。
ま、でも、素直に喜ぼうかな(^^)。

漢字テストのふしぎ

良く出来た作品だ。

2013/03/05

「伝える極意」今週と来週の金曜日放映です。

「伝える極意」今週と来週の金曜日放映です。自己紹介の巻です。

http://t.co/Dvy0ubIbMc

2013/03/03

砂浜が、夕焼け

3/3
1
兎に角、今日はこの写真でした。
驚きました。
余りの美しさに、寒さを忘れて佇んでいました。
そして、夢中でシャッターを切りました。
青空の下に夕焼けが見えます。
夕焼けの下に島が見えます。
その下に青い海が見えます。
そして、波打ち際より手前に夕焼けが見えます。
さらに紺色が手前に広がります。
「そして、波打ち際より手前に夕焼けが見えます。」
そうです。ここから手前は砂浜です。
ここに薄く海の水が広がっていて、夕陽を反射しています。
ブルーモーメントの空を反射しています。

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ただ、驚いて佇んで、シャッターを切っていました。
地球は美しい。

2013/03/02

番組づくりと、授業づくりはとても似ている

2/24
土曜日に行うのが吉例の明日の教室だが、講師の都合で日曜日になることもある。
今回のNHKの桑山さんの場合がそうだった。
いつもは参加できない人も出来て、これはこれで楽しかった。
番組づくりと、授業づくりはとても似ている。
私はテレビ番組に出演した時、実にそう思った。
違うのは、授業は子ども達が「おつきあい」であったとしても、教室に毎日来て座っている。テレビは座らせて、その番組を選ばせて、見続けさせると言うハードルがあることであろうか。
しかし、何かを伝えて、理解させ、納得させ、場合によっては出来るようにさせ、お得感を与えると言うのは、実に良く似ている。しかも今回の桑山さんは、教育番組をつくっている人だ。似ているんだけどハードルの高い方を日常にしている人から話を聞いて、勉強にならない訳が無い。
そして、実にその通りだった。
NHKの規約でDVDを作って販売することは出来なかったが、これは本当に聞いて欲しい内容であった。当日は東京から若手のディレクター二人も参加していたが、勉強になったのではないだろうか。これだけ番組づくりの暗黙知を形式知にして語ってもらうことは、NHKの内部でもないのではないのではないかと思われる内容であった。
桑山さんが手がけた「わくわく授業」の中から、秀逸な授業を取り出し、その授業の肝の部分を考えさせるワークショップ。現在手がけている「Rの法則」からはその中でヒットする条件などを考えさせて、その延長としてまた演習をする。本当に楽しかった。
またお招きしたい。
約束もした。
次回をお楽しみに。

栗林公園

2/23
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高松に何回か訪れているのだが、栗林公園に行ったことが無かった。昨日の講演を終え、講演繋がりで公園に行ってみようと思った。http://ritsuringarden.jp/
子どもの頃の公園というのは、滑台等の遊具がある所で、庭なんてのは何か意味があるのか?と思うようなものであった。だから、自分が遊具の無い公園に自分からお金を出して行くことになるとは考えもしなかったが、行くことに。人生は面白いなあ。
行ってみると、なんというか空気が違った。
天気は晴れなのだが、ときどき雲が太陽を隠す感じで光の変化が実に面白かった。時々写真を撮り、池の鯉に餌をやり、水の流れに目をやる。ときどき何かを思い出したり、何かを思いついたりしながら。
小一時間の園内散策。
ま、時代が時代ならお殿様しか出来ない贅沢だ。
タクシーを飛ばして行ってみて良かった。

頑張って今度は13玉を目指そう

2/23

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二泊三日の香川ツアーが終わった。この二泊三日で12玉の饂飩を食べることが出来たことは、非常に嬉しく思う。またこれをご案内いただいた先生方にはとても感謝しています。ありがとうございます。M大学のM先生が二泊三日で8玉食べたと言う話を聞いたので、(これは、勝負に勝たねばなるまい)と勝手に喧嘩を売って勝負に挑んだのだ。

勿論、饂飩を食べに出掛けたのではなく、お仕事。香川県教育センターでの講演を依頼されてのこと。香川大学でもお世話何なりと、香川にはご縁を頂いている。

なんで二泊三日なのかと言えば、教育センターで講演をするなら、内の中学校にも来てくれないか?とご近所の中学校の校内研修県にもお招きいただいたのである。で、センターの講演の前日にお邪魔することに。そこは、讃岐うどんのメッカにある中学校。兎に角食べ尽した。あ、やっぱり饂飩の話になるf(^^;。

ここでは学級経営の話について120分ちょっと。

先生方から質問を頂いていたのですが、ここには触れることが出来ませんでした。すみません。だけど、校長先生の学校を良くしようと言う必死な思いを感じ、私も頑張りました。

夜は高松に移動して前夜祭。関係者の方との会食。美味しかったなあ。以前、香川大学での講座に参加された方もいて、その時のことを良く覚えて下さっていて、感激。そして、照れくさいf(^^;。

翌日は、朝からカレー饂飩。

朝ご飯はジュースということをしているのだが、もう、この二泊三日は饂飩なのである。

饂飩後に、部屋に戻って講座の最終準備。

この日の演題は「教室の日常指導を見直す」というもので、私語、忘れ物、教室美化についてのお話。特に私語の指導についてどうするかを中心にということの依頼であった。

身も蓋もない結論になるが、教室での私語の発生の原因は95%が教師にあるだろうというのが、私の答えだ。それがなぜなのかということを話して行く。忘れ物指導についても、教室美化についても教師が観点を押さえて指導して行くことで、随分変わるのではないかという話をした。

教室で担任が取り組む問題は、問題解決学習なのだと私は思っている。問題を課題として考えて、その課題をどう克服して行くか。これが学級経営の一面なのだということ。ここを面倒くさくて嫌だと考えるか、おーし、一丁やってやろうじゃないのと考えるかで随分変わると思う。

私は前者の気持ちもあるが、なんだかやってやろーじゃないのと思う気持ちがむくむく出て来てしまって、今日に至るのである(^^)。

夜は、教育センターの皆さんと食事会。この日は、センターの長期研修生の発表の会もあったので、その打ち上げもかねて。香川県に就職した私の教え子も呼びつけて美味しく楽しい時間を過ごす。

香川県は、他県に先駆けて35人学級を小学校4年生までに広げるとか、満濃町では中学校にも35人学級を広げるとかの取り組みをしている。その中心になって動いている先生達との二泊三日のお仕事であったが、香川県の教育は良くなるだろうなあと、僭越ながら思った。

先生方が明るくて、心配りが素晴らしくて、子ども達のことを、教職課程にいる大学生、若手教員のことを良く考えているのがとても良くわかった。とても気持ちが良かった。

なんだか知らないけど、「来年も講演して下さい」とか、「来年は講座もお願いします」とかの話を頂いた。日程があえば伺いたい。頑張って今度は13玉を目指そうと思う(^^)。

写真は、釜玉饂飩と釜揚げ饂飩。秋刀魚の天ぷらのように見えるのが、なすの天ぷら。その下に野菜のかき揚げもあります。食べた食べた。

饂飩の縁であろうか

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雪で多少遅れのあった新幹線に乗って岡山に向かう。岡山から乗り継いで香川に向かう。児島で海が見え、瀬戸大橋を渡ると讃岐富士が見える。このところ香川には縁がある。家族旅行でも来たし、講座でも来ている。饂飩の縁であろうか。
今日は、校内研修会の講師。明日、香川県全体の研究発表会で講演をすることをお願いされていた所に、
「香川まで来ているのであれば、内に来てくれないか」
というオファーを頂き、調整した所前日なら大丈夫と言うことが分かったので伺うことに。
昼ご飯は、たっぷりと饂飩三昧。
地元の名店にご案内いただく。
美味いな。二軒で三人前頂く。
校内研修会では、若手教員に向けて学級経営と授業づくりの話をして欲しいとのことだったので、2時間をオーバーしてあれこれお話をする。終わってから翌日のために移動するのだが、その移動のために予定してた電車を一本遅らせて講座を続けた。
校長先生は初対面であったが、とてもフレンドリーに対応して下さり、会ってから30分もしないうちに、
(うしゃあ、頑張らねば)
と思わせて下さる方だった。
困っている現場がある。
私が行った所で、言った所で急に良くなることも無いだろう。現場はそんなに単純じゃない。だけど、
(ん、ちょっとやってみるか?)
程度の思いを職員室の先生方が少しずつ持ってくれれば、私が行った意味はあるかもしれない。中学校の現場を動かすのは、中学校の先生たち。私はその応援。自分がして来たことや学んだことを通じて提案して、何かヒットしたらどうぞやってみて下さいということしかできない。
何かお役に立つことがあれば嬉しい。

2013/03/01

明日の教室 3/9 野中信行先生

http://kokucheese.com/event/index/76291/

3月は、野中信行先生の春の講座となります。

テーマ:「1年間をがんばりぬく学級づくり・授業づくり」
     ~来年度初任者教師になる人のための講座~

です。
過去に明日の教室の3月の講座では、野中先生に4月から新卒の先生がどうやって過ごしてけばいいのか、特に、学級づくり、仕事の仕方などについて多くのアイディアを頂いてきました。今回の講座は、明日の教室京都本校としては、最後の講座になる予定です。

先生が最近上梓された、『新卒教師時代を生き抜く初任者1ヶ月の成功シナリオ』(明治図書)と共に学びたいと思います。

お待ちしております。

【野中信行先生 プロフィール】

学級経営に力を注ぎ、数多くのクラスを鍛えてきたベテラン教師、いや、スーパーベテラン教師です。定年最後の運動会でも小学校6年生に50m走で負けませんでした。著書には、「困難な現場を生き抜く教師の仕事術」「学級経営力を高める3・7・30の法則」「新卒教師時代を生き抜く心得術60・やんちゃを味方にする日々の戦略」「野中信行のブログ教師塾 〜「現場」を生き抜くということ〜」とがあります。新任教師のバイブル的な四冊です。「野中信行が答える若手教師のよくある悩み24」(黎明書房)、新卒教師時代を生き抜く学級づくり3原則(明治図書)、必ずクラスがまとまる教師の成功術!、必ずクラスを立て直す教師の回復術!(学陽書房)も必読です。

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