『ここ 食卓から始まる生教育』
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『ここ 食卓から始まる生教育』(内田美智子ら 西日本新聞社)読了。食育のように見えるが、これは性教育、生教育の本。食べることが、生きることであり、生きることには性がかかわる。ここについてじっくり考えることの出来る本。
学生時代に名著『さらば、悲しみの性』(河野美代子著 高文研)を読んで性教育については自主ゼミで勉強したが、それを深めた内容と言ってもいいかもしれない。
助産師として、思春期の子ども達の性の問題に取り組み、それは食の問題に大きく関わっていることを発見し、多くの活動をしてきたその記録を中心に書いている本だ。
32pの「生ましめんかな」の詩は、命とは生きるとは何かを目の前に提示してくれる。
家庭で性についてフランクに語ることは、実は良くないことなのだと言うことをデータで語る。
子どもが自分で自分の弁当を作ることの大きな意義について事例で語る。
一日でサッと読めてしまうが、深く考えることの出来る本。
担任が出来る性教育、性教育の資料としてとても価値のある本だと思う。
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