「先行研究」がわかりません
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四回生には、卒論指導をしている。四回生が口を揃えて言 うのは、「先行研究」がわかりませんということだ。自分 の思いつきを書けば良い、感想。先生からテーマを与えら れて書くレポート、小論文。これとは全く違って、自分で 問いを発見する論文。ここが分からないのだろう。
自分が対象にしたいテーマがある。そのテーマに付いてど こまで解明されているのかが分からなければ問いは立てよ うがない。もう既に解明されている問いは、論文にする必 要がない。
私は
『兎に角、自分がテーマにしたいと言う分野の本を10冊 読みなさい』
と指示を出している。ところが、これをきちんとすること なしに、「良くわからない」と言い始めるのだ。これは毎 年のこと。
効率よくと言えば格好いいが、実は手抜きだ。
読んで書いて、読んで書いてをしていれば、何かが見えて くる。
それを手がかりにして前に進むしか無いのだが、なんとな くだが、学生たちは先生が答えを知っていて、その答えを 私から引き出そうとしている感じがある。
私が答えを知っているのであれば、それはその段階で「問 い」ではない。ここの感覚が中々理解されないようだ。
そこで、私は私が書いた論文を持って来て、具体的に先行 研究とは何かを説明する。私の論文の該当箇所を読ませ、 その論文がどういう構造になっているのかを理解させる。 で、彼らの結論。
「読書量が足りませんでした」
その通り。だから、最初から言っているじゃん(^^)。 There is no ... って知っている?と聞きたくなるこのごろです。
自分が対象にしたいテーマがある。そのテーマに付いてど
私は
『兎に角、自分がテーマにしたいと言う分野の本を10冊
と指示を出している。ところが、これをきちんとすること
効率よくと言えば格好いいが、実は手抜きだ。
読んで書いて、読んで書いてをしていれば、何かが見えて
それを手がかりにして前に進むしか無いのだが、なんとな
私が答えを知っているのであれば、それはその段階で「問
そこで、私は私が書いた論文を持って来て、具体的に先行
「読書量が足りませんでした」
その通り。だから、最初から言っているじゃん(^^)。
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