先行研究の考え方
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四回生ゼミは、卒論指導。目次案の検討の第二弾。さらに、先行研究とは何かなのかが上手く理解できていないので、実物で指導。
研究室にあった本を30冊位持って来くる。ゼミ室の机を四つあわせた所に無造作において置いて行く。テーブルは、そのテーマの領域という設定。ドンドン置かれて行く。本が重なって行く。全部置いた後で、
『ほら、ここ。穴がある。ここがまだ論証されていない場所だ。この穴を見つけるのが先行研究だ』
また、
『穴が見つからないとあきらめるではない。実は、本の中に穴がある場合がある。それを見つけることがある』
さらに、
『本の重なっている所に注目せよ。これが重要キーワード、重要概念だ。同じ言葉を使っているにもかかわらず、実は少しずつ微妙にズレていることがある。このずれを整理して分類する。そして、新しい概念を提出するのだ』
と。
レポート、小論文はテーマを与えられる。論文は自分でテーマとそこにある問いの設定が自由に行える。この自由に行える心地よさと、難しさが論文なのだ。そして、いま四回生はここに苦しんでいるというわけである。
『要は読む本、論文の数が少ないということである。ま、頑張れ』
なのであった。
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