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2013/05/29

やるでしょ。万葉人(^^)

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本日は、オムニバス授業。「多文化の理解と言語」という人間発達学部の三回生全員が受ける授業。私の担当は「日本語の魅力」。これを90分で講じるのだから大変。

授業の構成は、

話し言葉の特色、書き言葉の特色、日本語としての特色。この三つに分けて具体例、問題演習を交えながらの授業であった。

例えば、話し言葉の特色では、オノマトペを取り上げた。
『うんこ、うんち、うんにょでは、どれが一番固い?』
と下品ではあるが分かりやすい質問。
183人の学生のうち99%がうんこが一番固いと答える。
『では、うんちとうんにょでは?』
と聞くと、うんちが99%柔らかいという。
『なるほど。では、その理由を説明できる人? 隣近所で話してごらん。1分待つから』
と指示。
これは発言はでにくい。
まー、これは難しいよねえ。

『じゃあ次の問題。うとうとと、うつらうつらの違いを述べよ』
同じように話し合わせたら、今度は手が上がった。
『を、どう違うんだ?』
「はい。うとうとは左右に揺れて、うつらうつらは前後に揺れます」
教室爆笑(^^)。
『ま、違いを表現しようとする挑戦は良し。拍手!』
という感じで進む。

書き言葉では、表意文字を使っていることの凄さや、漢字にいろいろな読み方があることの面倒臭さと魅力について気がつかせたかった。

『太郎って書いて、なんて読む?』
「たろう」
『だよね。普通は。だけど、これはじろうと読んでも、いいのだよ。命名的にはもんだいない。ま、読みにくいけどね。天使と書いて、アンジュとかね。なんでこんなことが起るのだろうねえ』
「......」
『本気って書いて、なんて読む?』
「マジ」
『そう。そう読むマンガとかあるよね。これはok?』
「ok」
『じゃあ、これはなんて読む。恋水。どうぞ話し合って』
「ガヤガヤガヤガヤガヤ.....」
『これは、今から約1500年前に作られた我が国最古の歌集、万葉集にあるんだよ』
「ガヤガヤガヤガヤガヤ.....」
『そう。そこのあなたが言った言葉です。なみだって読むんだね』
「ええええええ!」
『やるでしょ。万葉人(^^)』
『だから、本気でマジも、太郎でじろうも、まあ、万葉集の流れを汲んでいるといえばいえるのかねえ。あ、でも、太郎はたろうがいいけどね』

ってな感じで進める。

日本語の魅力というが、私は
(ああ、日本語って面白いんだなあ)
と思ってほしい。
人間発達学部の卒業生は、教育に仕事を得るものが多い。また、外国人と触れる仕事に就くものも多い。だから、子どもたちには日本語の面白さを語れる教師になってほしいし、日本語の類義語、オノマトペにある微妙な違いをしっかりと説明できるスピーカーになってほしいと思うのです。

90分があっという間の授業。
もっともっと話してやりたいというとこで、今年もおしまい。

参考図書
『クイズ にほん語の大冒険〈1〉文字』(池田修監修 教育画劇)
『クイズ にほん語の大冒険〈2〉言葉』(池田修監修 教育画劇)
『クイズ にほん語の大冒険〈3〉表現』(池田修監修 教育画劇)

http://www.amazon.co.jp/クイズ-にほん語の大冒険〈1〉文字-池田-修/dp/4774610410

http://www.amazon.co.jp/クイズ-にほん語の大冒険〈2〉言葉-池田-修/dp/4774610429

http://www.amazon.co.jp/クイズ-にほん語の大冒険〈3〉表現-池田-修/dp/4774610437

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