恥ずかしがり屋のさなぎ
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揚羽蝶のさなぎを手に入れて娘に手渡した。
幼稚園で羽化の瞬間を子どもたちと一緒に見てもらえればと思ってのこと。
ところが、このさなぎ、なかなか羽化しない。
通常10日前後で羽化するのだがもう2週間以上羽化していない。
ひょっとすると、さなぎのままお亡くなりになったかもしれない。
どうやって伝えようかと考えながら、一緒にお風呂に入っていた。
『あのね、今年のさなぎさんはね、ひょっとしたら』
と言って、思いついた。
『ひょっとしたら、恥ずかしがりやさんじゃないかな』
「え?」
『みんなが見ていると出てこないんじゃないかな』
「じゃ、見ないでおく」
『でも、ほら、明るいと見られていると思うんじゃないかな』
「消したら?」
『うーん、それは大変でしょ』
「うーん。でも◯◯ちゃんも生まれるとき恥ずかしかったかかもしれないけど、生まれて来たよ」
『それは恥ずかしくなかったんじゃないの?』
「うーん」
『だからね、日曜日まで待って羽化しなかったら、ガーデンに離して来てあげない?』
「えー」
『そしたら羽化できると思うんだよ』
「でも、そしたら次の卵探して来てくれる?」
『うーん、もう卵は無いかもね』
「揚羽蝶じゃなくて、モンシロチョウ」
『あ。そうなの。それならひょっとしたらまだあるかもしれないね。それを探して上げようか?』
「うん」
ということで、目出度く「方便」が成立。
ファンタジーは大切にしてあげたいからなあ。
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