三泊四日の、集中講義でありました
9/22
私は非常勤講師に行くことはできるだけ、避けて来た。
本学の学科の立ち上げに力を注ぎたいので、外であれこれするエネルギーを本学に注ごうと思って来ていた。
ところが、今回やんごとなきこともあって、お引き受けした。
結論から言うと、疲れたけどやって良かったである。ま、いつも通りの結論だf(^^;。
◆
予想通りであったが、学生達のカラーが違った。
理科系の専門を学ぶ学生が8割いる授業であった。
そこで、生活指導論の授業を集中講義でした。
レポートや発表を聞いていても
(その資料を使うんだ)
と思うものがあった。文系の私としてはとても面白かった。
◆
一端外に出てみることで、自分の指導している大学のゼミ所為達のことを、客観的に見ることが出来た。つまり
(この程度の指示で、ここまでやってしまうんだ)
と言う思いと、
(え、そこはそうなんだ)
という二つの思いがわき上がり、その中で私が日常で指導している学生達の課題を考えるきっかけを得られた。
おそらく、非常勤講師として出て行く最大のメリットは、ここではないかと思う。
◆
私の集中講義である。
90分×5回×3日間をフルでやった。
私は、自分の基本的な考えとして、授業中は立って授業をすると決めている。
だから、90分×5回の初日が終わってからは、もう太ももがパンパンであった。
参った参ったである(^^)。
その上、授業後は毎日課題を出した。
学生達は、ヒーヒー、
言わなかった。
いや、言っているのだが、面と向かってヒーヒー言わなかった。
じっと耐えて、学び続けようとしていた。
彼らの感想を読むと、すんげええ辛かったが、それをはるかに上回る授業をしてくれたので、頑張れたとのことであった。
泣き言を面と向かって言わないと言うのは、仕事をする上で大事なことだと私は思っている。どこかで吐き出すのは大事だが、直接の関係において言わないことは大事だ。一仕事終わって泣き言を笑顔で呟くことは、ありだと思う。だが、その場では、その相手に言うのはダメだ。
彼ら彼女らはそれをやった。
どうやら私のような授業は、この大学では初めてのようで、授業中に昨日の課題のために眠たくなる彼ら彼女らが出るのだが、見ていると必死に眠気と戦って、うとうとではなく、うつらうつらで頑張っていた。
目が覚めると、
(ああ、まずい!)
という顔をして、必死にメモを取り始める。
それを見て私もさらにやる気になるのだった。
◆
この授業のタイトルは「生活指導論」である。
私の恩師の専門である。
今回の集中講義の学生達の年齢の時に、私も恩師からこの授業を講じていただいた。まさか、私がこの授業をすることになるとは、大学二年生の頃の私にはどう考えても思いつかなかったことである。
この授業を依頼されてから、ずっと、ずっと考え続けて来た。
アイディアが思いつくたびに、Treeで作った講義の流れに書き込み、資料を調べ、恩師が何を目指して私たちに授業をして下さったのかを考えながら、授業を作っていた。「師の求めたる所を求めよ」を私なりにやって来たつもりだ。
その結果、どうやら伝わったかのようだった。
良かった。
◆
三泊四日の、集中講義でありました。
写真は、講義二日目に見た中秋の名月。
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