カタカナの「ド」の字の書き方が分からないんです
10/19
研究室で帰宅する準備をしていたら、ノックの音が。 入って来たのは二回生の幼児教育コースの女子学生。大学祭の準備をしていた学生だ。
「先生、とってもつまらないことなのですが、聞いていいでしょうか?」
『はいどうぞ。難しい方が困ります(^^)』
「カタカナの「ド」の字の書き方が分からないんです。ドという字は、縦書きにするとき、縦棒は字の真ん中に書くのでしょうか? それと少し左にずらして書くのでしょうか?」
と。
実にいい質問である。
文字の中心はどこなのかということは、デジタルで文字を書いている学生達には通常は気にならないところだ。ところが縦書きで看板を書こうとしたら、困ってしまったのだ。
(真ん中に縦棒だと思っていたけど、なんだか違う)
ということで、研究室に唯一電気のついていた私の研究室を訪問したのだろう。私が国語とは知らずに。
そこで、あれこれ教える。字の結構法や漢字のルーツや、ひらがな、漢字の中心線の話。そして、書きたい文字を教科書体で縦書きに印刷し、その中心線で折ってみたらどうなるかと見せた。
「あ、左にズレています」
そうなのである。左にずらして書くことでバランスが取れるのである。二画目の点が結構大きくてさらに、濁音の点が上に乗るので、左にずらさないとバランスが取れないのである。
『あなたの疑問は、つまらないことではなく、とてもいい疑問だね。そして、それをうやむやにせず、解決しようと行動したことはすばらしい』
こういうことが出来る学生は、伸びるな。
いい先生になると思う。
そう思うだけで、風邪の私も少し調子が良くなるのでありました
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