1321年前の今日の出来事
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東(ひむがし)の野に炎(かぎろひ)の立つ見えてかへり見すれば月傾(かたぶ)きぬ
万葉集 巻一(四十八)柿本人麻呂
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あまりにも有名な歌だ。
一つの叙景歌でありながら、沈む月に亡くなった草壁皇子を喩え、昇ってこようとする朝陽を軽皇子を喩えているとも言われている。柿本人麻呂は、軽皇子と一緒に奈良に巡航した際に、この歌を読んだと言われている。その場所は、いま「かぎろひの丘・万葉公園」となっている。
人麻呂がこの歌を読んだ日であろうと推定されている日がある。旧暦の11月7日である。
http://www.ricen.hokkaido-c.ed.jp/411kenkyuukiyou/vol12/hitomaro.pdf
旧暦カレンダーで調べてみる。
http://www.ajnet.ne.jp/dairy/
実に今日なのである。
今日は何と言っても皇室でも誕生日の方がいるが、それ以上に我が家では奥さんの誕生日である。そして、それは今年は、柿本人麻呂のこの歌の詠まれた日でもあるのだ。
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写真は、我が家から見た今朝の「かぎろひ」。
人麻呂は、この青と赤のコントラストを見たのだろう。
それは、実に1321年前の今日の出来事だったんだなあと、思う。
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