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2013/12/02

学級担任論での救急救命講座

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北海道に行っている間の授業の一コマを、救急救命コースの先生にお願いした。前々から機会があったら是非やりたい、やっていただきたいと考えていた授業だ。それは救急救命処置の講座である。AEDの講習もやっていただいた。

現在日本の幼稚園から高校までの教員の数は102万人である。特別支援学校、高等専門学校、短大、四大までの教員を入れると、128万人である。非常勤講師まで入れたらもっと多くの人が教師をやっている。だから、日本の人口の100人に1人が教師と言って良い。ここの人たちが、救急救命の基礎的な技術を身につけることができたら、日本は今以上に安心の国になる。

救急車が現場に到着するのは11、12分かかるという。心臓停止してから9分後の組蘇生率は限りなく低いという。1秒毎に蘇生率が下がる。到着までの3分は致命的な時間になる。この間を、埋めなければならない。

教師は、多くの子どもたちの目の前に立つ。通常の人間よりも、心肺停止状態の人間に会う可能性は高い。そして、それは自分たちが指導している子どもたちであることもあろう。折角、本学には救急救命コースがあるのだから、そこからの指導を受けて、本学を卒業する教員は、全員が救急救命処置ができるようにして卒業させたいという思いで、やったのだ。

以下、一回生の感想である。

今回は心肺蘇生法について学びました。救命コースの方々に来ていただき、たくさんのことを学ぶことができました。
なかでも一番印象に残っているのは、『1分1秒を無駄にしない』ということです。人が倒れてから1分経過するごとに7~10%助かる確率が減ると聞き、驚きました。
倒れている人を見つけた時、ためらう暇などなく、すぐに心肺蘇生法を行わなければ助かる確率がどんどん減っていくので、できるだけ早く処置をしなければなりません。
私はこのような講習を過去に何度か受けたことがありますが、ここまで分かりやすく教えていただいたのは、初めてでした。『断られたら無理に説得しない。説得する時間が勿体無い。』先生は、この『時間が勿体無い。』という言葉を何度もおっしゃっていました。とにかく無駄な時間を使わず、1秒でも早く迅速な対応をすることで人の命を助けることができることを学びました。
このような講習は教師には本当に必要だなと感じました。これを知っておくことで、生徒が倒れてしまった時も、迅速な対応ができると思います。
倒れている人を助けるというのは、とても勇気のいることですが、その勇気を振り絞って助けられるような人になりたいなと思います。

今回の授業は、もっともっとたくさんの人にきいてもらうべきだと思うものでした。

AEDや心肺蘇生法について本格的に学ぶのは、小学校のプールの授業以来初だと思います。あのころはまだ、正直他人事だと考えていたことや、恥ずかしい気持ちが先に出ていたことから、あまり真剣に取り組んでいなかったのを覚えています。

ですが今、子どもたちの命を預かると言えば大げさかもしれませんが、子どもを守らなければいけない教師という職を目指す立場になり、初めてこんなに真剣に救命の授業を聞いた気がします。
なぜ助けようとしなかったのかというアンケートの解答として、使い方がわからないから。また、法的措置がわからないから。といったものがありました。私も今日の授業を受けるまでなら、同じ解答をしていたでしょう。

ですがこうやって授業の一環としてAEDの使い方や個人の救命措置の重要性を知る機会をいただけて、少し自信がつきましたし、一度講習を受けることで、
もしそんな状況に出くわしたら助けたいと、本当にそう思いました。

これを知っている人がそこにいるかいないかで生死が大きく変わるなら、もっと多くの人に知ってもらうべきと考えました。

今回のゼミは救命コースの夏目先生が講義をしてくださいました。
心肺蘇生法とAEDの使用についてです。
私自身、最近教習所で応急処置の講座を受けていたばかりで、方法や手順などは覚えているものだと思っていました。
ですが、実際に日にちがあくと忘れていることが多く、また今回教えていただいたことが本当に本格的で、改めて人の命を助けるときの大変さを痛感しました。

まず始めに事例として中学二年生の女子生徒がHR中に倒れ、その後重い障害が残ったという記事を見せてくださいました。心肺蘇生やAED使用に14分の時間を要したことが、障害の残る大きな要因だろう、ということでした。もしそこですぐに胸骨圧迫を開始し、続けることができたならそんな障害は残らなかったかもしれません。
現場にいる人がいかに自分のすべきことを解明し、いかに迅速な対応をできるかによって、倒れた方のその後の人生が大きく変わってきます。

ですが、きのうな教えてもらってばかりで、一連の流れが頭に入っていたとはいえ、非日常的なことなので、自然と頭からでていくんだと思います。日ごろから心肺蘇生法やAEDの使用方法について、少しでも思い出し、考える時間を作ると、
もしものときに大きな力を発揮してくれると思います。
ましてや教師という職に就くということは、毎日そういった危険と隣り合わせだと思います。そんなときにすばやく動けるようにしたいです。

学生たちも、守られる側から守る側に、助けられる側から助ける側になることの意味を具体的に手に入れたようだ。

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