12、3年ぶりの卒業生に会う
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午前中は、研究室で原稿の校正。もっと時間が掛かるかと思ったが、2時間で取り敢えず終了。良かった。そして、慌てて研究室を出る。12、3年ぶりの卒業生に会う為だ。
八王子の中学校に異動して最初に担任した生徒だ。色々と思い出深い学年だ。そこで担任していた彼女が、仕事の関係で滋賀に来ると言う。仙台から来ると言う。私もちょうどそこは時間が空いていた。いやあ、嬉しい。大津駅まで迎えに行った。
実に良いお嬢さんになっていた。
いや、もともと良いお嬢さんだった。だから、さらに良いお嬢さんになったというのが正しいだろう。彼女の御陰でクラスがしっとりとしたし、暴走する男子生徒が落ち着く所に落ち着くと言う感じの学級に育って行ったと思う。学級担任論の授業をする時も、このクラスのエピソードは良く出てくる。
霧に満たされた琵琶湖に面するレストランに案内して、食事しながらあれこれ話した。近況を聴きながら話しながら時間を過ごした。
『だから不思議なのだよ。あなたの方が年上なのに、今教えている学生は年下なのに彼らは大学生なんだよね』
「私も、こうしていると先生が大学の先生ではなくて、中学の時の先生に思えます」
『あの頃、「それは国語?」とか影で言われたこともあったけど、それがいま結構評価されているんだぜ』
「最先端だったんですよね」
『そう、やっと時代が追いついた(^^)』
「(^^)」
そうだよね、そうだ。
私は彼女のいたクラスを担任して授業をして、自分で言うのもなんだが指導の幅が広がり、懐が深くなったと思っている。彼ら彼女らの御陰だ。その上、こうしてこんな良い時間を過ごせるとは、本当に嬉しい限りであった。
別に、この時間が欲しくて教師をやって来たわけではない。
だけど、12、3年も過ぎて仕事のついでに仙台からやってきて会いに来てくれるってのは、なんとも教師冥利に尽きる。
「先生、初めて来たのに見覚えのある景色です」
と言われた。
ネットにあげている写真と同じものが目の前にあるわけだからそうだろうなあ(^^)。もっと沢山話を聞きたかったけど、新幹線で5時間かけて帰るというので、近江神宮経由で、名残惜しくも駅まで送った。
今度は、夏においで(^^)/。
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