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2014/03/30

醍醐の桜は満開です

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大学からすぐ近くにあるのに、春は忙し過ぎて見に行くことが出来なかった醍醐の桜。
昨日思い立って行って来た。
いやあ、見事。

ほぼ満開でした。

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そんなに社会貢献をして来たとは思わないが、こういう素晴らしいものを、絶妙のタイミングで見られる人生を何かに用意されていたのかと思うと、もう少しキチンとやらねばなあと思う私でした。

退職と言うのは、職業上の死です。

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退職された敬愛していた校長先生がこんなことを話してくれたことがある。
「池田さん、退職と言うのは、職業上の死です。私はここで死ぬのですよ」
と。なんて大げさなことを言われるのだろうと思った。が、それはそうなんだなあと思う。

この考えでいえば職場が変わることも、死であり、転職も、死である。
私は4つの職場で仕事をし、転職もした。

そして、新しい職場で再び生き返る。
死と再生の繰り返しをしながら、最後の死に向かっているんだなあと思う。

春は、その死と再生の物語がクリアに現れる。

ハイエレメントへ

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翌日は、いきなりハイエレメントへ。

娘(6)はなぜか高い所、危ない所が好き。
いつの間にかそういうあれこれをクリアしている。

いままでの家族旅行は、大人の休日中心だったので、親の体力の低下の前に娘に合わせて運動系のところに出掛けることに。

はい、頑張りました。

地上7mのハイエレメントは、下から見ると何でも無さそうに見えるが、やってみるとその瞬間に
(ああ、なんでやってしまったのだろうか)
と思う位のインパクトがあった。

どっちが先に行く?と娘に確認したら、
「あたしが先!」
と宣言するので行かせる。

正直に言うが、これ、6歳の娘に太刀打ちできるものではないと思う。思った。
が、結構できるものです。
私も後ろに付いていて、補助をしながら回りました。

で、ハイエレメントだが、娘(6)は半周成功であった。
前半の二つ目のアクティビティで、もうやめると言うことになるかと思ったら
「頑張る!」
と大声を出して前に進んだ。
下からは、いろいろなところから応援が飛ぶ。
そして、少しずつ前に進んだ。

が、半分位の所で、
「もうダメ」
とギブアップを宣言。
係りのお兄さんに聞くと、ここまでできれば大概最後まで行けるということだったので、確認をしたが、もうやめるとのことであった。

この二つの決断は、嬉しかったなあ。
自分で進むと決める。
自分でやめると決める。

これが大事。
ダメならダメでいい。
自分で判断することが大事。
このハイエレメントは、それができるかどうかが大事だと思う。

救助されて
「降りてくるの、楽しかった(^^)」
と言う娘。
考えてみれば私が受けていない、降下のサービスを受けている(^^)。

『もう少し大きくなったら、後半分やろうな』
「うん!」
と娘。

また行こうな。

天空のジャグジー

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未就学児、消費税導入前、平日。
これで何かを出来る時間は限られている。
もう、なんとかするしか無い。
年度末の忙しい時間ではあったが、一泊二日、神戸に行って来た。
結婚記念日のお祝いもかねて行って来た。

宿は、前から気になっていたところ。
ここには天空のジャグジーがある。
私が勝手に名付けているのだが。

ここのジャグジーは、泊まらないと入れない。
だから、泊まった。もう、泊まった。
そして、絶品を堪能した。

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こんなに素晴らしいロケーションなのに、私の家族しか居ない。
もう、どうしようかと思う位にいない。
日中からブルーモーメントに移り、さらに夜の時間までも堪能した。
あ、娘たちは食事前で切り上げて部屋に帰りましたが、私は食事後ももう一度堪能しに行きました。

蟹座ということでかどうかはわかりませんが、水際、または水の中が好き。
ジャグジーが我が家に欲しいなあと思う。
でも、まあ、そんなわけには行かないので、プールかジャグジーか温泉を巡る旅をしている。

ここのジャグジーは関西に来てからずっと狙っていた。

もうね、あのね、至福の時な訳ですよ。
ぼーっと浸かっているわけです。

でもね、あのね、忙しい時なわけです。
だってね、空は刻一刻と色を変える。
だから、ジャグジーも色を変えるわけです。
それは、カメラに収めたい。

で、どっちもやるとかなり忙しい。
それをやりました。

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はあああああああ。年度末。
天空のジャグジー、素晴らしい。

2014/03/27

【講座案内】 明日の教室 4月26日 堀田龍也先生

3/27

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2014年度最初の明日の教室は、堀田龍也先生にお越し頂きます。
三年越しのラブコールで、やっと日程が合いました。
来ていただけることになりました。

もう、堀田先生といえば、紹介するまでもありません。
日本の学校教育でのICT教育の第一人者であります。
日本一です。

新年度のスタートに際し、ICTを改めて学び直しませんか。
お待ちしております。

お申し込みはこちらです。
http://kokucheese.com/event/index/160795/

2014/03/22

子ども21時でスマホ禁止、刈谷市が大胆な試み、に関わって

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3月17日の朝に呟いたtweet。
これがもう炎上したのかと思う位にRetweetされた。
その翌日は娘(6)の卒園式の日でiPhoneの電源は切っていたのだが、式が終わって電源を入れたとき、壊れたのかと思った。

そのtweetは、3月21日の14:10現在、2618Retweetで、716お気に入りになっている。内容はこの通りだ。

【教育】子ども21時でスマホ禁止、刈谷市が大胆な試み。LINE既読スルー問題、保護者責任を校長が明かすhttp://japanese.engadget.com/2014/03/17/21-line/ … 「保護者は自分で子どものために契約しておきながら、トラブルがあれば問題を学校に持ち込みます。」校長言いましたねえ。

Retweetは、公式のものが殆どなので、Retweetした人たちが、私のtweetを賛成でしたのか、反対でしたのか、興味でしたのか分からない。また、このリンクを開いて読んだのかも分からない。

では、あるが、@ikedaosamu宛に来た返信は3/4が刈谷市の方針に賛成というものであった。1/4は反対や誤解と思われるものだった。ということで、私のtweetを見た人たちは、ほとんどが賛成ということであった。

私は従来「元の位置に戻そう運動」というのを展開している。家庭のことは家庭に、社会のことは社会に、事務職の仕事は事務職に、技術職の仕事は技術職になどのことである。何でもかんでも先生に任せると言うのはおかしい。それぞれで担って、複数の目で手で子供達を大人に育てましょうよということである。その「元の位置に戻そう運動」の観点から言えば、刈谷市の試みは宜なるかななのであります。

この記事のタイトルだけ見ると、公権力が強制的にやらせているという感じが感じ取れるが、中を読んでみるとそうではないことが分かる。考えるきっかけ、子供達が生活しやすくなるきっかけを与えているということがわかる。強制ではなく強い提案ということだ。

そして、ここでもう一つ大事なのが、「子供達のヘルプ」からこれが行われているようだということである。子供達からのリクエストと言ってもいいかもしれない。人は辛いとき人に、「助けて下さい」と言っていい。特に子どもは大人に対して助けて下さいと言っていい。これをヘルプと言う。Lineで辛かったら助けて下さいでいいのだ。私たち大人はそうやって大人に助けてもらって大人になったのだ。大人は子どもを助けるのだ。

自由の制限だという声もあるだろう。夜にネットが使えなくなる。
いや、使っていいのだと思う。
ただ、使わない方がいいよと周りが言いやすくなるということだ。

さらに、「人の所為にすることで難から逃れる」ことを身につけることも出来るのではないかと思う。弱い子どもはいる。「いいだろ」と言い寄られると断れない子供達である。そういう子供達に「強くなれ」と言うのは簡単だが、まあ、そう簡単になれるもんではない。

そんなとき、正しい「虎の威を借りる狐」のやり方を覚えておくといい。「いや、オレはやりたいんだけどさあ、先生がダメだって言うじゃん」と、先生の所為にしてしまうのである。これでいいのである。こうやって自分を守ればいいのだ。そうして自分を守りながら力を蓄えて、強くなればいいのだ。自分の言葉で断れるようになればいいのだ。

大人は子どものヘルプに応え、子どもを守る。それが仕事だ。
刈谷市の提起はなかなか奥が深いものだと思っている。

2014/03/20

「お父さん、蓋をして!」

3/19

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私が家に帰ると娘(6)は玄関に迎えにくるのではなく、隠れる。そして、毎日かくれんぼをする。今日も、いない。いつも居る所を捜したがいない。

『ん、どうしたんだ?』
と家の者に聞くと、
「お手伝いをしているよ」
とのこと。

音のする方向に行ってみると、風呂。
なんと、風呂の掃除をしている。
お湯張りをした後
「お父さん、蓋をして!」
とのこと。

いやあ、びっくり、うれしい。
娘の洗ったお風呂に入りました。

無事、卒園式を終えることが出来ました

3/18

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無事、卒園式を終えることが出来ました。
ありがとうございます。

開始直前に雨が降って来たので、さて、歓送はどうなることやらと思っていたのですが、なんとか持ちこたえてくれました。
あっという間の三年間。
もう一年位、年長組に置いて欲しいなあと思いました。

生まれて来てくれただけで、ありがたかった娘。
家に幸せを運んで来てくれた娘。
ありがと。

飛び回った週末でした

3/17

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週末は、日曜日の朝の新幹線で東京に行き、世界の万年筆展で、私の愛用の一本「プロフィット長刀ふでDEまんねん」の調整をしてもらった。
http://matome.naver.jp/odai/2138992270689957501
これで一安心。そして、次の一本も見つけた。ふふふ。

その後、午後から全国教室ディベート連盟の理事会に参加。
今年度のまとめと来年度の方針、活動の計画などを確認。その後、ひさしぶりのメンバーで懇親会。ここでもマジックを披露(^^)。
もちろん、Sさんの本格的なマジックも見せてもらう。
でも、Sさんに私のも褒めてもらえたので嬉しい。

小伝馬町に宿泊し、ホテルで翌日の準備をし、月曜日は総武線快速で鎌倉に向かう。
鎌倉のある小学校から校内研修会の講師の依頼があって、伺う。
「先生の講座を聞いたことのある職員が居て、その先生から是非にと言われたのでお願いしました」
と校長先生に言われた。

そう言われてしまったらねえ。んーん、なんとかあれこれ調整が出来たので伺った。

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ちょっと時間があったので、七里ケ浜に先に向かってランチ。
懐かしい店だ。
ここにまた来るとは思わなかった。
いい景色をと食事を楽しんで、研修会会場に向かう。

二時間たっぷりとやって、ご挨拶もそこそこに新横浜駅に向かう。
そっから、とんぼ返りで家まで帰宅。
でも21時台には到着していたからたいしたもんだ。

翌日は娘(6)の卒園式。
兎に角家に帰ることが大事。
飛び回った週末でした。

卒業パーティにて

3/15

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人生で初めてビンゴに当たった。
ファーストリーチで、教え子に
「先生、当たっています!」
と言われてビンゴが分かった。
そして、手を挙げていって
景品のくじ引きの権利を得る。
紙袋の中に手を入れて籤を触った。
柔らかい感触の籤があった。
(んーん、これ違うな)
と思って別のものを触った。いかにも当たりそうな籤だった。
が、
(ここで私が当たっても美しくないか)
と思って最初の柔ら内感触の籤に戻して引いた。
担当の学生に渡したら大驚き。
なんと、これが当たっていたのだ。
学生が欲しくてたまらなかった、3DS!
いやあ、びっくり。
こんなこともあるんだ。
もうね、落とさないで家に持って帰れるかどうかドキドキしながら持って帰って来た。もう二度とビンゴでは当たらないだろうなあ(^^)。ま、それでも大満足。
みんな、すまん、ありがとう。

お陰さまで、2013年度京都橘大学の卒業式を終えることができました

3/14

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お陰さまで、2013年度京都橘大学の卒業式を終えることができました。
ありがとうございます。

この学生達が、一回生の時に一期生の四回生が巣立ちました。
その卒業式の午後、学科で会議をしていたら、あの震災が起きました。
世の中は何か良くなったのだろうかと思いながら式を見ていました。

私はますます着物が似合う体型になり、頭には白いものが増えました。
それははっきりしていますf(^^;。

学生達はこの四年間で力を付け、仲間を作り、大きく成長してこの卒業の日を迎えました。多くの方に支えられて、この日を迎えることができました。学生に成り代わり、御礼を申し上げます。ありがとうございます。

四月からは、新社会人として学校、幼稚園、保育園、児童館、企業でまたお世話になると思います。京都橘大学の卒業生と分かりましたら、是非、厳しくご指導を頂けますように。よろしくお願いいたします。

ありがとうございました。

2014/03/12

問題には二種類あるということが、理解されていない

3/11

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三、四回生合同の春合宿に行って来た。
京都府の宮津。海のあるところだ。

大学での会議を終えて、200キロ以上を走って到着を目指した。
ところが、雪。ノーマルタイヤの私は、チェーン規制の高速は乗れなくなってしまった。下道。ま、結果的には3時間の予定が3時間30分でゴールできたので良かった。

食事をとってから宴会。
今の学生たちはそんなに飲まない。ま、別に嗜好品だからいいんだが、やや気になる。
で、ここで盛り上がったのは三回生女子グループはダンスのようなゲームで盛り上がり、四回生は、ノイというカードゲームでだった。

私はノイに参加したのだが、かなり面白かった。
早速注文した位。

宿は、離れだったのでどれだけ騒いでも他のお客さんに迷惑はかからない。というか、他のお客さんがいない。良かった。

翌朝、もの凄くいい天気。
冬の宮津はどんよりした空がデフォルト。こんなに晴れることは珍しいとのこと。

午前中は、三回生の卒論目次案指導。
昨日の分は、四回生がやってくれている。遅れて到着した学生たちの分をみんなでやる。そして、私は昨日の学生の分も含めてコメント。

最初の目次案なので、何が何だか分からないままに書いてくる三回生。
それを丁寧にほぐして、アドヴァイスを送る四回生。
なかなか良かった。

三回生が、
「じゃあ、ここはこうしたらいいんでしょうか?」
と質問する。それに対して四回生は困った顔をする。
私が解説をする。

『こうした方がいいとも言えるし、違うとも言えるから四回生は答えられないんだよ。正解に向けて知識を集めて、勉強すればいい論文が書けるというわけではないからだ。書きながら変って行く。だから、今の時点で何がいいのかということは言えたとしても、それがそのままいくのかはわからない。だから、卒業生は答えられないんだな』

『中には、私(池田)が、答えを持っているのに、答えてくれないという考え方を持つ学生さんたちもいる。だけど、それは違う。大体こっちの方向に答えがありそうだと言うことは言えるけど、答えは分からない。そもそも、論文ってのはまだ解明されていない問題を自分で解明するものなのだから、私が答えを知っているわけが無い。君が解明するのだ』

問題には二種類あるということが、理解されていない。
一つ目の問題。たとえば、卒論でアンケートを取るとかインタビューをするとか、それらの理解が出来て来ないこれは問題。その問題は勉強で補充することが出来る。解決することが出来る。

だが、論文に必要な問題はそれだけではない。
いま、書こうと思っているテーマで、どこに解明されていない問題があるのかを見つけることが大事になる。これが二つ目の問題。

この二つ目の問題を発見するために、先行研究をするわけだ。そうして書こうとする問いを見つけて行く。見つけたら、論を構成し、調べ、考え、執筆して行く。

『そのために、君たちが頼りになるのが、大学の先生、ゼミの仲間、いま検討している目次案なのだ。自分の考えを問い直し、論に導いて行くための頼りがこれらなんだな。ま、これは書き終えた四回生には分かるだろうが、書き始めようとしている三回生にはわからなんだろうなあ。人生の真実は後から分かるようになっているからなあ』

記念写真を撮って、解散。

晴れた日本海は非常に美しい。
いいゼミ合宿でした。

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教育、指導の営みは、教師にとっての「問題解決学習」なのだ。

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野中先生が、放課後の○付けをやめて、授業中にするようにすることを提唱されている。その通りだと思う。

http://nonobu.way-nifty.com/blog/2014/03/post-60b6.html

私は、書き込み回覧作文を提唱している。
http://melma.com/backnumber_44161_350151/
作文を書いたら、それを学級の中で書き込みをしながら回覧するのである。1分で読んで、コメントを書いて次の人に回す。これだけである。読者をクラスの仲間に固定することで、書く方も書きやすくなる。

作文を書かせるための生徒のための工夫である。
が、もう一つある。

この書き込み回覧作文は、教師が一緒にはいることで、授業内に生徒の作文を読み評価することが出来るのである。ここが実は非常に大きな意味を持っている。
作文は、総合的な国語の力を必要とするので、書かせるためにはいろいろな指導の工夫が必要になる。ところが、書かせるための工夫だけではなく、書かせた後の工夫も必要になる。作文指導で難儀なのは、子供達が書けるようにするために書かせることが必要だが、書かせた後に、教師が読む時間を確保する必要が出てくると言うことなのだ。

つまり、指導すればするほど教師は大変になる。文集までやろうとしたら、とんでもなく大変になる。だから、やらなくなっていく。作文を書かせなくなって行く。子供達は書くことが出来なくなって行く。という悪循環に陥って行く。

授業内に評価が終われば、この問題は解決する。
悪循環は断ち切れる。

 「テストや、ドリルや書写ノートの丸付けは、放課後にする」という習慣(考え方)ができあがっているから、その習慣で行っているだけである。
 その「やり方」を変えていけばいい。

と野中先生は書かれている。
まさに、その通りだと思う。

問題を課題に変え、その課題を解決して行く。
教育、指導の営みは、教師にとっての「問題解決学習」なのだ。

2014/03/10

英断だ。 宇都宮市教育委員会が、教員の雑務軽減に動き出した。

3/10
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英断だ。
宇都宮市教育委員会が、教員の雑務軽減に動き出した。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20140305-OYT8T00485.htm?from=tw
 教員の雑務軽減へ指針…宇都宮市教委
宇都宮市教委は、小中学校の教職員が児童生徒のための時間確保に苦労している現状を受け、業務を効率化、または簡略化する具体的な方策を盛り込んだ指針を作成した。
 雑事や負担の偏りを解消して、子供たちと向き合える時間を増やすのが狙いだ。
 2011年度の栃木県教委の調査で教職員の多忙ぶりが浮き彫りになり、市教委も12年12月、アンケートを実施した。児童生徒と向き合う時間が「確保できない」とする回答が約3割を占め、その原因として、文書管理や会計処理の負担、雑務の分担の偏りなどをあげる声が多かった。
 これを受け、「教育活動及び指導の充実と勤務意欲の向上のために」と題するA4判17ページの指針を作成。市教委が各校に宛てる公文書の分量を減らし、内容の簡略化にも努めるとした。送付するメールの書式やシステムも統一する。会計処理では、多くの学校で教職員が授業の空き時間に銀行に出向いているのを踏まえて、「インターネットバンキング利用校の拡大」も打ち出した。
 また、服務、経理、緑化、出席統計といった「校務分掌」が100種類を超え、その担当が一部の教職員に偏りがちである点については、「適切な配置に努める」とした。各種の作品募集にかかわる事務作業では、ボランティアの支援を仰ぐよう呼びかけた。
 市立の小中学校など93校に2月下旬に配布し、今後の進捗状況は、市教委幹部や校長らでつくる委員会がチェックする。市教委学校教育課は「雑務の負担を軽減すれば、教職員は仕事にやりがいを感じ、学校教育の質が向上するはず」と期待している。
(2014年3月5日 読売新聞)
まさにここである。
日本の教員の仕事の6割は雑務だという指摘があるぐらいだ。
子どもに向き合う時間がないのだ。
授業に向き合う時間がないのだ。
学級事務職が動き出すかもしれない。
この流れが加速することを願う。
しかし、その上でさらにどうすべきかを考えて行くことが増えて行く。
多くの雑務は、将来的にはコンピュータに変って行くことになるだろう。
だから、宇都宮市教委の英断は、実は過渡期の英断になる可能性がある。
そうではあっても、この英断はいま必要だ。
しかし、この英断は実はもう一つの根本的な問いを提出している。
そもそも教師の本務は何なのかと言うことである。
普通に考えれば、現在の雑務を取り除いた所が教師の本務ということが言える。しかし、本当にそうなるだろうか。
教師の本務と考えられている部分もコンピュータに取って代わられることになるだろう。テストの採点業務。大学入試はマークシートになっている。日常生活の採点も、コンピュータがやるようになるだろう。Googleドライブでテストが行われれば、瞬時に採点と統計データが出る。また、手書きの試験であってもスキャンして、文字認識でおしまいということになるだろう。
さらに、教えるということについてもコンピュータの方に、その子どもに応じた教え方のプログラムが蓄積されることにより、マンツーマンで効果的に教えることが可能になって行くだろう。高校ではいままで禁止されていたICTを活用した遠隔授業が、2016年度から解禁されるようになる。
http://www.shijyukukai.jp/2013/12/2667
新人の授業の下手な先生より、授業の上手い先生のICTによる一斉授業の方が、生徒にとっては良いに決まっている。生徒は先生の成長にお付き合いする必要は無いからだ。
一気に「教師の本務とは何か?」というところまでは話は進まないだろう。しかし、そちらに動き出すことはまず間違いないのではないだろうか。
いまから、今一度、教師の本務とは何なのかを考え、学生たちと議論を重ねて行きたい。

2014/03/04

二次会はカラオケに行く

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関西授業づくり研究会と懇親会を終えた。
本日は、笑育について。
笑いと教育の関係について、なんと言ってもフォローが大事なんだなと再確認することができた。

終わってからは懇親会に突入。
大阪は福嶋の街で。
市場が近くにあるので。この街の居酒屋さんは食材がいい。

一次会では、馬を食べる。ちょっと早いサクラだ。マジックを披露できて満足。もうね、これが本当に嬉しい。ドヤ顔連発。

参加メンバーに、私の声がいい!と、絶賛してくれる人がいた。声を聞いただけで
「先生は歌が上手いはずだ」
と言われたので
『そうだよ。とっても上手いよ』
と言い、否定はせずに、嬉しくなってそのまま二次会はカラオケに行く(^^)。

教育研究会に来る人たちは真面目。だから、カラオケに行くとかほとんど無い。

でも、大事だと思うんだよね。
そこで無理やり、私が歌いたいから連れて行く。あれやこれやを歌う。
『どう? 上手いでしょ?』
と自分で確認(^^)

高校二年の終わりまでに音痴を克服した私としては、『上手いでしょ?』といいたくて仕方がない。まだまだ小者だ(^^)

飲んでいて、しかも病み上がりだったので、三曲ぐらいで声が嗄れるかなと思って居たらその通りであった。

ははは。
おつきあいいただいた皆さん、歌上手かったしょ。

またね。

理論と実践の往還 大熊徹先生最終講義

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大熊先生の最終講義に出席して来た。
平成15年度に14条特例で大学院に派遣してもらって、一年間、それこそ夢のような時間をすごさせてもらった。



古来、中国では親が亡くなると喪に服すということが行われて来た。2年間だという。高校の漢文の授業でこれを知ったとき
(まあ、実に悠長なことで。二年間も親の弔いをやって仕事をしないのね)
と単純に思ったが、実際に自分が働きに出ると、実にいいシステムだったんだなあと思った。

親の喪に服すということは、今までして来たことを振り返り、自分の人生の後半について改めて考え直す時間としてあるんだなあと思うようになった。

中学生を担当すると、だいたい三年に一回卒業させることになる。3月25日に卒業式を終え、4月の6日あたりの入学式に向けて、息をつく暇もなく駆け抜ける。卒業生を送り出した仲間たちと、この三年間を振り返ること、これから迎える新入生にどういう指導方針でやっていこうかと意見を交わすこともできず、ただ、新年度の入学式に間に合うようにということだけを考えて駆け抜け、卒業生たちとのあれこれをきちんと「葬る」こともできないまま、新年度を迎えた。終わりの無い日常に埋没するのであった。

親には長生きして欲しいが、自分にも喪に服することができたらなあと思っていた。



で、大学院派遣はある意味喪に服するのと同じ意味を与えてくれた。
東京の場合は、2年間の派遣の場合、1年目は職場を離れて、2年目は職場に戻って研修を重ねる。私は2年目は大熊先生のアドヴァイスで飛び級をさせてもらったので、大学院は1年だっけだったけど、本当によかった。

その1年を大熊先生のご指導の下で過ごすことが出来たことが何より良かった。訳の分からない私のような者を、全部引き受けて下さってやりたいようにやらせて下さった。そして、尚且つ、学問上外してはならないことはご指摘くださった。

その大熊先生がご退職であった。

懐かしい平成15年度の研究室のメンバーにも久し振りに会えて、旧交を温めることが出来た。また、研究室の先輩後輩たちと近況の報告をし合い、時間の流れも感じた。亡くなってしまった方、母親になろうとしている後輩、早期退職を決めた方、新しい職場に移る方などなどほんとうにあれこれだ。私は研究の様子を少し話してアドヴァイスを貰ったり。

もうすぐ、私が大熊先生にお会いした時の大熊先生の年齢になるのかと思うと、身が引き締まる。あんなに優しく厳しく学生を指導することが出来ているだろうかと思う。



懇親会も参加。
スピーチをと依頼されたので、先生の思いでを話し、僭越ながら、付け祝言を謡う。色々あったけど、目出度い目出度いと言う部分。先生の新しい旅立ちが華やかになるといいなあと思って。

二次会まで参加。いつもだったら先生のすぐそばに座るのだが、ま、そこは付属小金井小学校のみなさんが座った方がいいと思ったので、離れて座る。そして、国語講座の千田先生などともお話をする。これもいい勉強の時間。

で、ふと思ったのだ。マジックをやろう!
ブレザーのPocketにいれて持ち歩いていたカードを取り出して、(よっているけど大丈夫か)と思いながらも披露した。
をを、成功。上手く行った。
これに味を占めて呼ばれても居ないのに各テーブルに行って披露。大熊先生のテーブルでも披露。合計三カ所で披露。タネを知っている人以外には、バレなかった(^^)。

マジックはコミュニケーションツールだなあと思った。
これをきっかけにまた新しい人脈が出来た。



終電に飛び乗り、幸せな時間を反芻し、実家に戻りました。
大熊先生、ありがとうございました。

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