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2014/05/27

2回生ゼミ

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2回生ゼミ、最初に今週のトピックということで、大飯原発再可動差し止めの判決文を読む。
http://www.news-pj.net/diary/1001

学生たちは判決文など読んだことがないというので、判決文の構成を教えながら読む。主文があって、その後に理由というもので、死刑判決だけは主文が最後に回るなど。

今回の判決文は、凄い。特に以下の点が凄い。

「9 被告のその余の主張について

 他方、被告は本件原発の稼動が電力供給の安定性、コストの低減につながると主張するが、当裁判所は、極めて多数の人の生存そのものに関わる権利と電気代の高い低いの問題等とを並べて論じるような議論に加わったり、その議論の当否を判断すること自体、法的には許されないことであると考えている。このコストの問題に関連して国富の流出や喪失の議論があるが、たとえ本件原発の運転停止によって多額の貿易赤字が出るとしても、これを国富の流出や喪失というべきではなく、豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していることが国富であり、これを取り戻すことができなくなることが国富の喪失であると当裁判所は考えている。

 また、被告は、原子力発電所の稼動がCO2排出削減に資するもので環境面で優れている旨主張するが、原子力発電所でひとたび深刻事故が起こった場合の環境汚染はすさまじいものであって、福島原発事故は我が国始まって以来最大の公害、環境汚染であることに照らすと、環境問題を原子力発電所の運転継続の根拠とすることは甚だしい筋違いである。」

電気代やCO2に関する議論は、国富と比較すべきものではないとばさっと切り捨てている。今何が起きているのかを、一緒に見る時間は大切にしたい。



その後、work4を終わらせる。

15年後の未来ってのを考えるのは、本当に大変だった。
私も未来に関する本を学生たちに紹介しながらこのワークに取り組ませた。
『幸せな未来はゲームが創る』『ワークシフト』『教育×破壊イノベーション』などなどだ。

学生たちは、いままでの15年とこれからの15年が違うものになることをひしひしと感じたようだ。原発のこともあったからかどちらかというと不安になった学生たちが多い。私は、アランケイの言葉を伝えた。

「未来を 予測する最善の方法は、それを発明することだ。」

想像できることは、創造できる。
確かに、状況は大変だ。だが、想像できることは創造できるのだ。

『君たちは、入学試験を受けるとき、出来る問題から解き出来ない問題は後回しにして合格点を取れと指導されたであろう。それは入学試験に際しては正しい。出来ない問題に取り組んで時間切れになって点数が取れず、合格しないなんてのは合格を目的にする以上正しくない。

しかし、それは合格までの話だ。
人生の楽しみは、誰もやっていないことに挑戦することにある。やりたいと思ったことに挑戦することにある。空を飛ぼうと思った人が何人いるだろうか。そして、何人が命を失ったであろうか。出来ないと笑われただろうか。だけど、挑戦を続けただ。

出来ないからと諦めることは何も意味しない。
出来ないからやるのだ。そこに価値が宿っているのだよ』

そして、スティーブジョブズのスピーチを見る課題を出した。
https://www.youtube.com/watch?v=VyzqHFdzBKg

学生の感想を二つ。

「私が今日のゼミの中で一番印象に残った言葉は、池田先生の
 「未来を予測するにはどうすれば良いと思う?」の答えにあたる、
 「未来を予測する最善の方法はそれを発明することである」というアラン・ケイの言葉です。
 とても前向きな言葉で、「自分がやってみせよう!!」といった積極性を感じました。
  私たちは、三週間にわたって、15年後の未来について考えてきました。
 タイムマシンができる、交通機関が変化する、憲法が大幅に変更される、
 医療が大幅に発達する、ロボットだらけになる、ノートがいらなくなる...など、
 どれも本当に15年後に起こり得るようなものばかりでしたが、
 誰一人「自分がやってみせよう!!」とは思っていなかったと思います。
 実際にわたしはたくさんの予想を出したにも関わらず、
 そのなかで自分が行動することでそれを現実にしようと思ったものはありません。
  今10歳の子ども達に15年後のために私たちはどのようなことを身につけさせるべきかという題で、
 私のグループでは「積極性」というものがあがりました。
これは、15年後の子ども達だけでなく今の私たちにとってもとても大切なことだと思います。
 「自分がやってみせよう!!」常にそんな思いを持つことで、私たちの明るい未来につながるのではないだろうかと思いました。」

「今日印象に残っていることはグループワークの時に先生が、「今君たちが模造紙に描いていることをふまえて子どもたちに授業でおしえなければならないんだよ。」という言葉です。

模造紙に描いていたこととは、“将来起きそうなこと”などでした。その時、英語やエクセルは必要不可欠だという結論に至りました。そこで冒頭でも述べたように先生が声をかけて下さりました。その言葉に、私は途端に焦り始めました。なぜなら、子どもがそのようなことを勉強するということはもちろん先生も出来なければならないからです。すごく現実を感じました。それとともに、今自分がなにを勉強しなければならないか明確に分かりました。
 
 今までの私は、勉強しなければと思っているだけで実際なにを勉強しなければならないか深く考えたことがありませんでした。けれど将来を考えることで、自然と今の自分に何が足りないか少しずつですが分かるようになりました。今日の授業は、将来を考えるきっかけになってすごく有意義な時間でした。」



そして、今週の課題は以下の通りである。

「来週の授業では、三週間にわたって行った議論を文章に纏めて持参する。
A41枚から2枚程度に纏める。プリントアウトして、次回の授業に持参する。その際、以下の三つの観点を元に纏めること。

1)15年後の未来を予測する。そして、その予測に関する証拠をインターネットから探し、そのURLを貼付けること。

2)1)の未来を考えたとき、いまの10歳の子供達に指導すべき必要な力とは何であるかを考え纏める。その際、その指導すべき必要な力に関しての情報をインターネットから探し、そのURLを貼付けること。

3)1)2)を踏まえた上で、今のあなたが付けるべき力、これから付けて行かなければならない力は何なのかを具体的に述べよ。」

さて、どんなものが提出されるだろうか?

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