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2014/05/05

爽やかなぐたーっ

4/30

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卒論ゼミ。今日は三人を指導。

1) ドラえもんから見えてくる「良い子供」
2) 児童の「うそ」に対する教師の対応法の研究
3) 発達障児における話し言葉から書き言葉の違い〜格助詞の使い方から見て〜

という仮のタイトルで目次案を作って来たのをみんなで揉み叩き検討する。発表者は、自分の頭にあるイメージをなんとか言語化しようとして藻掻いている。そして、仲間たちと私に指摘され、時に新しいひらめきを得、時に打ちのめされている。

たとえば、1)ドラえもんを扱おうとしている学生は、ドラえもんの中に描かれるのび太が良い子であると論を進めるのだが、聞いていた学生たちからの質問で、どうもよい子ではないと言うことに気がついて行く。それでも子供がドラえもんを見たいのはなぜかという話になる。

それは、実は伸びたが良い子供ではないからではないかということになる。直ぐに文句を言う、度胸がない、勉強ができないのがのび太だという。そうであれば、こののび太は、テレビを見ている子供そのものではないかということなのだ。そこに共感が生まれる。だから見るのではないだろうか。ドラえもんは、ダメでも良いんだというメッセージを送り続けているのではないだろうかという話になった。

また、ひょっとしたら4月の教室は、このドラえもんモデルで良いのではないかということになった。友達思いで、素直で、最後までやり遂げるのび太を四月のクラスに求める学級経営がこのごろ多くないかという話をしながら考えた。友達思いで、素直で、最後までやり遂げるのは三学期でいい。4月の教室は、直ぐに文句を言う、度胸がない、勉強ができない子供達で、それを共感し合うクラスで良いのではないかというような話になった。

勿論、これは発表者は全く想定していない仮説である。それが生まれるからゼミは面白い。

2)、3)についても深い議論があった。うその種類、定義についてもあれこれ。子供が好きな、いないいないばー、間違い探し、迷路もうそと言えばうそではないか? うそは悪いのか? じゃあ、どういうときうそが悪くなるのか? あれこれあれこれ。

格助詞については、日記指導の時になんで「は」「が」が抜けるのかを知りたいし、その方法について考えたいというもので、これもかなり面白いものになりそうである。
http://www.amazon.co.jp/みんな言葉を持っていた―障害の重い人たちの心の世界-柴田-保之/dp/4860531132
を貸す。

発表が終わると発表者も、ゼミ生もぐたーっである。でも、爽やかなぐたーっである。一つ解決し、一つ新しい課題を手に入れた顔である。

さ、採用試験と一緒に頑張れ。

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