たぶんそれが、勉強から学びへのシフトになるのだと思います
塾の講師をしていましたから、分かるには分かるのですが、ダメだなあと思うのが、現行の入試の解法のテクニックです。
曰く、
「みんなができるところから解き、できないところは後回し。みんなができるところを落とさず、できないところを少しでも頑張って、満点ではなく、合格点を目指すこと」
というものです。
受験テクニックとしてはまさにその通りです。
しかし、ここには大きな問題が潜んでいると思うのです。
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人生は、みんなができるところをやっても意味がないということです。コモディ化が激しく進む今の世の中で、みんながやれるところはコンピュータが取って代わる仕事になるでしょう。
一部の人類は、やってもやってもダメなことをやり続けてきました。おそらく、それをやり続けてきた時に、運が味方して結果が出たのだと思います。
空を飛ぶまでに、何人の人が死んだのでしょうか。
でも、飛びたいと思い挑戦してきた結果、人類は月にまで行けたと思うのです。
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だから、せめて大学受験が終わったら、合格点を取る人生ではなく、他の人がやっていなくて、なおかつ自分に興味があるものを見つけ出し、そこに自分を投げ入れることを勧めたいと思うのです。
他の人がやっていることは、コンピュータでもできるようになる。ここがポイントだと思っています。
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でも「せめて大学受験が終わったら」というのは、今の高校生ぐらいまででしょうねえ。その下の世代は、今からそれを始めるべきだと思います。
たぶんそれが、勉強から学びへのシフトになるのだと思います。
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