籠字(かごじ)、双鉤塡墨(そうこうてんぼく)
籠字(かごじ)、双鉤塡墨(そうこうてんぼく)という書道のお手本作り、練習方法がある。
お手本の上に薄い紙を置いて、お手本の輪郭を写し取り、その中をぬってお手本のコピーを作るやり方である。コピー機のなかった時代のお手本の作り方である。
学生時代にこの方法を習った。
(んなもん、本をコピーすればいいじゃん)
と思ったが、課題なのでやった。
やったところ、これがなかなか奥が深い。
輪郭を筆で写し取るには、元の字をきちんと見なければならない。また、一定の線の太さを保たないと書くことができない。つまり、じっくりとお手本を見ることと、筆の力加減の調整の二つも鍛えられることになる。
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今、亀に文字を刻しているのだが、ふと思いついて酒瓶にもやってみた。これが楽しい。そして、台所を見たら空いた日本酒の瓶があって、そこには籠字をしてくれと言わんばかりの酒瓶があった。
早速やってみた。
和紙の上から刻してみた。
なかなかいい。
この後、水につけて和紙を剥がしてみたのだが、刻し方が弱かったので、酒瓶にはきちんと文字は残っていなかった。次回は、酒瓶にしっかりと文字が残るように刻してみよう。
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(一体俺は、この忙しい四月に何をしているんだ? 何を目指しているんだ?)
と冷静にツッコミを入れてくるもう一人の私もいるが、こういう風に思いついたことをやるのは実に楽しい。
そして、この楽しいから始まったことは、次の何かのどこかにつながっていることが多い。まだまだ続けよう。
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