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2016/09/09

『魂の退社』(稲垣えみ子 東洋経済新報社)を読み終えた

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『魂の退社』(稲垣えみ子 東洋経済新報社)を読み終えた。

私の敬愛する元校長の蛭田先生は、ご退職の時
「池田さん、退職というのはね、職業人としての死なんだよ」
とおっしゃっていた。その時は、なんだかよくわからなかったが、10年前に中学校の教師を辞めた時、この言葉を思い出した。

幸いにしてこの退職は、大学への転職ということとなり、死と再生を1日で行うことができ職業人としての死というのはあまり実感しないでいた。

しかし、そろそろ残り時間が気になり始めている。まだまだではあるが、20代の時とはまったく違う感覚があるのは事実。

『魂の退社』の著者の稲垣さんは、朝日新聞の社説を書き、エッセイなども書いていた人。アフロヘアの新聞記者といえば、それはそれで有名だからわかるだろうか。

本書は、なぜアフロヘアにしたのかの話から始まり、実は、そこから退社への道がいつの間にか出来上がっていき、会社を辞めるということはどういうことなのか、仕事とはどういうことなのか、お金とは何なのかなどを実体験に基づいて考察しながら書いている本である。

会社に社会保障の部分は任せっきりで生きてきたため、世の中の仕組みなどに関して、そんなことも知らないの?と私でも突っ込みたくなることが満載でもあったが、それを隠さずに書きそこから社会の仕組みの歪みの部分を明らかにしているのは、面白い。

「会社は修行の場であって、依存の場ではない」
という考え方にたどり着くまでの、変遷を書かれています。これは、新入社員の時代に読み、その後40代で読み直すといいんじゃないかなあと思う本でした。

『魂の退社』となっていますが、実は『魂の代謝』と掛けているのかなあとも思った次第です。

よかったです。

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