現存する日本最古の私立美術館有隣館に私たちが再現した甲骨文字が展示されています
学生達のバレーの応援を終えて、京都市内に出掛けた。
「有隣館」という我が国最古の現存する民間の美術館である。第一、第三日曜日しか開館していない美術館である。東洋美術、中国美術、文字などに詳しい。
http://www.yurinkan-museum.jp/
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実は、甲骨文字を再現する時に実物を探していたとき、本学の王先生から紹介されて最初にいったのが、ここ。王先生は中国古代文化の研究をされている。
収蔵品を見せていただいたが、残念ながらそこには牛の骨の甲骨文字はあっても、亀の甲羅のものは目録にはあったが、実際には見ることが出来なかった。
しかし、そこで学芸員をしている大学院生に話をすることが出来て、繋がりを作ることは出来た。そして、東京の台東区の書道美術館や国立博物館の東洋館にある亀の甲骨文字を実際に見たりしながら、再現の可能性を探っていた。
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で、実に奇跡的に再現することが出来た。それは3月の話。
それから私の方にいろいろとあって、美術館も月に二回しか開いていないことがあって、再現をした報告が出来ないでいた。
今日、大学から電話をしてみたところ、
「何時でも結構ですから、どうぞお越し下さい」
と館長の藤井善三郎先生からの有り難いお言葉。そこで、亀の甲骨文字などを抱えて、美術館に向かったのだ。
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とても驚き、とても喜んでくれた。
そして、今後、私が考えていることを話したところ、それもとても喜んでくれた。
で、お礼にと持参した亀の甲羅を貢いだところ、
「これは、飾らなければ」
と言われる。いやまあ、それはありがたいのですが、甲羅だけ飾ってもと思ったので、思い切って
『この私たちが再現したもの、暫く飾っていただけませんか?』
と伺ったところ、
「喜んで!」
ということになり、まさかの陳列となったのだ。

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「先生、釈文を書いて下さい」
と館長先生に依頼されたので、これから書くことになります。まさか、まさか、あの由緒正しい美術館に陳列していただけることになるとは。もう、驚き以外の何者でもなく。
本学の三上先生から亀の甲羅を手に入れたことから、こんなことになるなんて。大学時代の恩師の佐野先生にまたご指導した抱けるなんて、学生達と一緒に大源で切るなんて、本当にありがたいことです。なんとなく、藁稭長者を思い出します。
前に一歩、いや、半歩でも進み出てみることが大事なんだと、改めて思います。
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京都にお越しで、しかも、第一、第三日曜日に岡崎公演辺りに行かれる方は、是非、ご覧下さい(^^)。 現存する日本最古の美術館有隣館に私たちが再現した甲骨文字が展示されています。
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