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2017/01/13

比較という工夫を入れる

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人に説明をするときに、数字が入ると受取手は理解しやすくなる。これはまあそうだと思う。しかし、この数字を単独で使うよりも、比較という工夫を入れるとよりわかりやすくなる。

卒論の発表会で、学生が給食の残菜量について数字を出していた。年間に、児童一人当たり年間で17.5kgだそうだ。よく調べてきたなあとは思ったが、その17.5kgがどういう意味を持っているのかが今ひとつわかりにくい。

『 17.5kgというのはどういう意味を持っているのだろうか? 例えば、この重さは年中さんの子供の体重ぐらい?』
と幼児教育コースの学生に聞く。
「年中さん、もうちょっと軽いと思います」
『そうか。しかしまあ、食べ物の重さを子供で比べるのは変だよね』

『もし、この17.5kgを元に、日本中でどのぐらいの残菜量があるのかを計算して、その量は,○○という国の子供の食事の○割りになります。という説明をしてくれたら、その数字が持つ意味がグッとわかりやすくなるなあ』

例えば、地球の自転速度は、緯度によって違うが、時速1200kmから1600kmである。まあ、数字に強い人はこれをさっと覚えるだろう。でも、時速1200kmから1600kmと言われても、実感はない。

ただ、私はこの自転速度は実感を持って感じることができる。それは、比較しているからだ。

夕方の6時ごろになると、琵琶湖の上空は旅客機のラッシュになる。琵琶湖を目印にして飛ぶ旅客機がこの時間になるととても多くなる。それを私は見るたびに、地球の自転のことを思い出す。

旅客機の巡航速度は、だいたい時速800kmである。
そうである。だから、地球はあの旅客機の進む速度の倍のスピードで回っているのだ。旅客機の進む方向に倍のスピードで目を進めて、地球の自転スピードを感じている。

そして、朝、太陽が昇るときに、またこの自転のことを思う。
あれだけのスピードで動いているにもかかわらず、太陽はゆっくりと昇ってくる。
(ああ、太陽と地球は遠いんだよなあ。だからあんなに。そして、あの太陽の光は、8分前の光なんだよなあ)
そんなことを思いながら、見ていることもある。

1)地球の自転速度は時速1200kmから1600km。
2)その速度は旅客機の倍。
3)しかし、太陽が昇ってくるのは遅い。それは太陽との距離が光速で8秒かかるぐらい遠いから。

情報の取り出し、解釈、評価。
多分、 PISAがリーディングリテラシーで求めているのは、こういうことなのだろう。

数字は数字として単独であってもいいのかもしれない。
しかし、人に伝えるとなったら、それは比較され、工夫される必要があると思うのだ。

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