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2017/02/23

春探しの授業は、句会で

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小学校低学年では春探しの授業がこの後行われるだろう。志貴皇子の「石走る」の歌ではないが、春はほんの小さな変化を探し見つけるものだ。小さければ小さいほどいいかもしれない。だから、まだ春じゃ無いんじゃない?というぐらいから始めるのがいい。

で、これは句会にすればもっと面白くなる。春を見つけるということは、春の季語を見つけることでもある。その季語で575にして、嬉しい悲しいなど感情を直接表す言葉を使わないようして、作るときに見せあわせないように指示して、作句させれば良い。まずはこれで俳句が完成。

その後、先生に提出。先生はエクセルに打ち込んで、ランダム関数でバラバラにして、作者の名前を書かずに、一覧にして、ナンバーだけ付けて子供達に配布する。「これは、私の!とか、これは~さんのでしょ?というのはやらないこと」と必ず注意。句会は、作者と作品を切り離すから面白い。

その後、句会。まずは、天地人方式がいいだろう。「いいと思うものを三つ選びます。そのうち、一番いいのが天で3点。次が、地で2点。最後が人で1点入ります。その合計点で競います」ということだ。選んだ後に、それぞれの句の天地人の得点を挙手で確認する。

小グループに分かれて、自分が天に選んだ句のどこが素晴らしいのかの解説をしあっても良い。その後、結果発表。先生がやる。「それでは結果発表です。第3位は、天地人の合計で12点を獲得しました、3番の句です。さて、どなたでしょうか?」と聞く。そして、該当生徒は、たっぷりと間をとって「池田です!」のように名乗ります。

句会では通常は良い作品に選ばれた人だけが名乗れます。こうして、1位まで決めます。クラスの人数にもよりますが、5位から1位ぐらいまで決めるといいのではないでしょうか。私がやっていた時も生徒たちは句会が大好きでした。大学生も好きです。

ちなみに、いい句なのに子供が選べない句というのもあります。その場合は、先生が審査員特別賞として選んであげればいいと思います。また、校長先生に特別ゲストで入ってもらったり、先生も参加したりすると盛り上がるでしょう。選ばれたり選ばれなかったりしますから。

さらに私は『本日の句会のゲストは、なんと江戸時代からお招きしております!』なんて言って、松尾芭蕉の作品をこそっと紛れ込ませておきました。自分の作品が選べなくても、芭蕉の句を選べた子供は嬉しそうでした。日本には四季があります。年に4回、句会で遊べます。句会、お勧めです。

『書く力 私たちはこうして文章を磨いた』(池上彰 竹内政明 朝日新書)

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『書く力 私たちはこうして文章を磨いた』(池上彰 竹内政明 朝日新書)

絶品の一冊であった。

新聞、テレビという報道ではあるがその性格の違うメディアで文章を書くといこと、伝えるということを生業にしてきた、してきている二人が対談形式で文章を書くことの極意をこれでもかと開陳している本だ。

この本は、いわゆる論理的な文章を書くための本というのではないかもしれない。しかし、向田邦子さん系のエッセイのような文章を書くためには、とても勉強になる本だと言える。

自分たちが書いてきた文章を俎上に載せ、または自分たちが勉強してきた文章を例にして文章を書くにはどうしたらいいのか、いい文章とは何がどのようにすごいのかを具体的に解説している。

時には
(あれ、これは)
と私が授業で生徒や学生たちに話している作文のスキルの話も出てきて、
(をを、私もまんざらではないな)
と嬉しく思うこともあった。
勿論、全くかなわないがf(^^;

あまりにも面白く、もっと勉強したいと思ったので、この本の中に出てくる本は全て注文してしまった。

もっと書けるようになりたいと思っている人に、お勧めの一冊だ。

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