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2018/03/04

作って学ぶ国語の授業  〜ブルームのタキソノミーの創造・思考コードの創造との関連〜

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なんということだ。やっと繋がった。
車を運転していたら閃いた。

私は明治図書の「教育科学国語教育」2018年3月号で、深い学びについて論じてほしいという依頼があって「作って学ぶ国語の授業」というタイトルで原稿を書いた。

ブルームのタキソノミーについて論じて、そして、改訂版タキソノミーの最上位にある「創造」を、「作って学ぶ」国語の授業でやればいいと論じている。

それって、まさに首都圏模試センターの「思考コード」のCゾーンの世界をやりましょうということを提案していることではないか。『スペシャリスト直伝! 中学校国語科授業成功の極意』(明治図書)でもそれは言っている。そして、私は言葉は

覚える
使う
作る

の三段階学習を進める、つまり、学びを深めるということを提唱してきているし、実践してきた。

ずっとやってきたのに、ずっと提唱してきたのに、タキソノミーも勉強しているのに、繋がっていなかった。

だけど、研究室に向かう車の中で、ポンと結びついた。
思わず車の中で笑ってしまった。

私の国語の授業が、国語の授業に思われにくかったのは、また、子供達が力をつけて言ったのは、Cゾーンを、言葉遊びという形でたっぷりさせてきたからだったのではないかと思えたのだ。

多分、この仮説は正しい。
なんだ、時代がやっと追いついたのか(^^)。

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不便益

Photo

おとといの小学校での授業の後に食事をしながら、Yさんから聞いた言葉で印象的だったのは、不便益。
不便だからこそいいものがあるという話だ。

行動経済学が私のこの頃お気に入りで何冊か本を読んでいるが、Yさんは心理学のバックボーンがあっての上で行動経済学が好きというのだから、面白い。まあ、打ち合わせもしないで2人とも行動経済学が面白いって言っているのも、面白いのだが。

で、その不便益。
なんでそんな話になったかというと、この頃、朝はカセットコンロに五徳を乗せて、練炭を着火し、その後ガスを止めて練炭の火でお湯を沸かしているという話をしていた時に出てきた言葉。

こんなことをするのは、アホです。
通常なら、ガスコンロに薬缶を乗せて火をつけるか、ティファールであっという間に沸かせばいいわけです。だけど、そうじゃない。ゆっくりと湧き上がってくる、湯気を楽しみながら春の日差しを受けながら、水が温まっていくのを待つ。この時間がなんともいいわけです。

これは、ガスでは味わえない時間です。
お湯を沸かすという直接の目的であれば、ガスコンロの上でというのが最適解でしょう。しかし、練炭が着火する時間をまち、お湯が温まっていく時間をまち、というのはガスコンロでは感じることはできない。むしろ、なんで早く湧かないんだとイライラすらしてしまう。しかし、練炭でお湯を沸かすのは、30分もかかるのに、ゆったりしている。

これが、不便益なのだという話になりました。

人間が火を扱い始めたのは、旧石器時代で200万年以上も昔のことだという。

焚き火から、熾火へ。そして、炭火の時代へと移り変わり、今はガス、電気、原子の火へと移っている。だが、日本の家庭にLPガスが入ったのは、1953年だそうだ。私が生まれる十年前までは、まだ、炭火の生活を家庭ではしていたことになる。

朝起きて、火消しツボから消し炭を取り出して、新しく火を起こし、一日を始めていたことになる。この炭に火がつく時間、炭でお湯が沸く時間が日本のかつての時間の単位だったのではないかと思うのだ。

ガスで、電気で一瞬にお湯が沸く。給湯器であっという間にお風呂にお湯が貼られる。この便利な世界を手放そうとは全く思わない。ただ、生活の一部に、人間の体の中に流れているだろう、焚き火、熾火、炭火の直火のDNAは、私たちの生活の時間を、人間が長い間、基本にして営んでいた時間の流れに戻してくれるような気がする。

不便益。
便利だからこそ、大事にしたいと思うなあ。

を、そろそろお茶に適したお湯が沸きましたね。

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