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2018/06/10

2002年FIFA W杯を中学校で見た思い出

2002年FIFA W杯を中学校で見た思い出。そこの中学校では女子でもサッカーをやる生徒が多くて、とても関心が高かったのでした。ふと思い出して、連続ツイートしました。

W杯が近づいてきている。私は中学校の教師だった頃、日韓共同開催のW杯を生徒と一緒に放課後に見たことがある。体育館に放送室からテレビのコードを引き込んで、プロジェクターに接続し、見た。これに勝てば決勝トーナメントに行ける対チュニジア戦だ。

この試合の一週間前に学年会議があって「他に何かありませんか?」と主任さんに言われ「本当に、他なんだけど、いい?」と聞いて、発議した。「隣の国では学校を休みにして応援するのに、うちは何もないんだけど、学校で見られないかなあ」と。

すると、学年としては「いいよね」という話に。学年にいた生活指導主任の先生も問題ないとのこと。早速校長に打診。時間は一週間しかない。と、校長も「ま、放課後だしいいんじゃないの? ね、教頭先生」との話。すごい。それではということで、他の学年主任の先生にも確認するいことに。

「なんでサッカーだけなの? 剣道だってW杯はあるよ」ととある学年の主任先生に言われた。ああ、まあ、そうだけど、せっかくだからやりたいんだけどなあと思っていたら、どうも先生が主催してやるのがよくないと思っている感じが伝わってきた。

「では、生徒会主催でやれませんか?」と提案。その先生は生徒会担当。「うむ、それならいいかな」という感じになった。当時、体育館にはテレビの設備はない。テレビは放送室にしか届いていな。体育館でプロジェクターで投影するにも、電波もコードもない。


ケーブルコードを購入して接続しなければならないが、学校の予算で買うと間に合わない。(もう、これは言い出しっぺの私が買うしかない)と量販店に行って100m分のテレビコードを買って、学校に寄付した。そして、生徒会の役員と一緒にケーブルを繋いで見て実験。やった、映った!


試合の前日には、準備が完了した。(やった。これで子供達と一緒に観戦して応援できる!)と思った。大人はスポーツバーに行ってビール片手に応援できる。しかし、子供達は家で大人数でやったらまあ、迷惑になる。だったら学校だと思っていた。

ところが、生活指導主任の先生からこんな意見が。「池さん、自由参加とはいえ、いつもより一時間以上帰宅が遅くなることもあるのを保護者に知らせないのは、問題じゃないかなあ」とのこと。(あー、失敗。今から下校の時間までに文書を作らなければならない。時間、あるかなあ)と思った。


「今から書きます」と言ったところ、「ま、ということでこういう文章を校長名で書いておいたいんだけどね」と言って主任先生は「W杯校内観戦のお知らせ」のタイトルの書類を校長名で用意してくれていた。曰く「集団で努力している姿を見ることは教育的観点からも大事であり~」。

「うわー、ありがとうございます」「ま、こういうこと、嫌いではないので(^^)」と主任先生。なんというフォロー。実にありがたかった。

当日生徒会の役員と一緒にコードを引いて、プロジェクターを設置して、準備万端。試合は始まっていたが、まだ学校全体は掃除の時間。すると「早くつけろよ!」と上級生の声。「早く見たい人は、帰ってもらって結構です」と私。誰も帰らない。そして、掃除も終わってみんな集合。


「池田先生、挨拶をお願いします」と生徒会役員から言われたが、こっちも早く見たくて仕方がない(^^)。「みなさん、一つだけお願いがあります。盛り上がって応援してください。ただし、フーリガンになりたい人は、この場から去ってください」。誰も帰らない。「いいいんですね? それでは」


プロジェクターのスイッチを入れた。体育館には「ニッポン、ニッポン、ニッポン!」の声。古いプロジェクターだったので、温まるまで時間がかかる。そして、スクリーンに温まるまでの時間がカウントダウンで表示された。「30、29、28、、、」なんとも言えなかった。

後半、森島がゴールを決めた瞬間は、もう体育館は大騒ぎ。誰彼構わず抱き合い、私も校長先生も生徒たちに感謝のハグ。ハグの嵐だった。
https://www.youtube.com/watch?v=YJMLHum2YXA


「勝ってよかったね。帰り道気をつけて帰るんだよ。学校というところは、この後何かあったら、もう来年はやらない。こういうことはやらないとなるからね。寄り道しないで帰ること」「はい!」と生徒たちはものすごい大きな声で返事をして、まさに蜘蛛の子を散らすように帰りました。

「池さん、よかったねえ。でも、負けたらどうだったんだろうねえ(^^)」と主任さんと校長先生に言われた。考えていなかった(^^)。みなさんの学校でも、まあ、時差はありますが、大スクリーンの学校でこんなドラマがあるといいですねえ。いい時間でした。ふと思い出して書きました。


学校は、その気になれば、結構いろいろなことができると思うのです。

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