自分で勝手に「修行」を始めている
たまたまテレビをつけた時にやっていたのでそこから録画して、残りはYouTubeでみた。「世界! ニッポン行きたい人応援団 スペシャル」
ここでは、あまりにも落語が好きで、落語を勉強したくて日本語を勉強しているジョージアの19歳の女の子と、琴の音色に参ってしまったピアノ調教師の女性の、10日間の日本の滞在についての番組。
日本を好きな外国人を日本に招待するというコンセプトそのものがまず面白い。日本のことを好きな人を招待するわけだから、見ている日本人は気分が悪くなるはずはない。
そして、招待される外国人は、日本の伝統芸能に惚れている。これも日本人の自尊心をくすぐる。悪くない。
で、私が感じ入ったのは、この2人の女性は、別に招待されたくて落語やことをやっていたわけではないということだ。落語、琴そのものにノックアウトされ、誰に言われるのでもなく、自分で勝手に「修行」を始めていることだ。
誰かがいないとできないとか、一緒にやる人が欲しいとかではない。準備が不十分だから始められないでもない。とにかく走り出しているのだ。居ても立っても居られないで、走り始めてしまっているのだ。
そんなものに出会える人は、少ないのかもしれない。しかし、走り出せるのに走り出さない人は実は多いのではないかなと思う。
「はまった時間の合計を、自分が生きた時間とする」
畑正憲さんの言葉だ。それを実感させてくれる番組であった。
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