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2020/01/29

パソコンが1人1台の時代がやってくる

改めて言うことでもないが、私は手書き文字が綺麗である。いわゆるうまい字を書くことができる。小学生の頃からお習字を習っていたので、小学生の時からうまい字を書くことができる。


だから、学校で作文を書くとき、書き終えて先生のところに持っていくと最初に言われるのが「池田くんは字がきれいだなぁ」という言葉。褒められる。そしてその後内容を読んでもらってまた褒めてもらう。と言うことで私は作文の授業では、2回褒めてもらうことができたのである。


ところが字が上手くない友人たちは、書き終えて先生のところに持っていくと「字が汚い」と最初に指導を受ける。そして中身を読むと、大概漢字間違い発見され「漢字が間違えている。直しなさい」と指導を受ける。2回叱られるわけである。


こんなことを続けていたらどうなるか。そうである私は文章書くのがますます好きになり、友達たちは文章を書きたくなくなる。こうして作文は書ける人と書けない人にどんどんどんどんと授業によって分けられていたのではないかなと思う。



さて、これからパソコンが1人1台の時代になる。GIGAスクールだ。パソコン=ワープロではないが、国語の観点から言えばとにかくワープロだ。


私には忘れられないワープロの授業がある。まだ中学校がフロッピー起動のパソコンを使っていた頃のことである。ワープロを使わせてあげたくて、子供たちに入力のゲームをさせていた。昼休みにパソコン室を私が1人で管理するからといって、フリーウェアの入力用のゲームをインストールし、パソコン室をゲーセン状態にして遊ばせながら入力の練習をさせたのだった。とにかく入力ができないことには文章が書けない。だからいろんな方法を使ってそれをさせた。


ある程度入力ができるようになった時、文章を書かせることにした。


そこである生徒がこんな発言をしたのだ。


「うわースゲェー!」

作文を書き終えてその生徒は叫んでいた。

何がどう凄いのか全くわからなかったのだが、彼はその後こう言った

「先生俺作文で、こんなに漢字を使って書いたの初めて」

と言ったのだ。冗談でも何でもなく本気で喜んでいた。そんなことで、そんなに嬉しいのかと思ったが本当に喜んでいた。


またある生徒はこんなことも言った

「うれしい!」

これまた何がうれしいのかよくわからなかったがその生徒はこうも言った。

「原稿用紙からはみ出すことなく書けたの初めてだ」

この言葉は数十年たっても、いまだに忘れることができない。私たち国語の教師がどれだけ作文で子供たちを傷つけてきたんだろうかと思う。



ワープロで文章を書くことができるようになれば、音声入力で文章書くことができるようになれば、人工知能がドンドンと難しい漢字を変換してくれるようになれば、子供たちはもっともっと文章を書いていくことになるだろう。書きたくなるだろう。


確かに私は、自分で習字をやって、努力をして字が書けるようになった。だから褒められて嬉しかったのはその通り。


しかし、文章書くことの本質は字の美しさにあるのではない。字が汚くたって文章を書きたくなる、書けるようにする必要がある。


パソコンが1人1台になれば、私が出会った子供たちのような子供たちは、もっともっと救われると思う。そして文章書くと言う部分で、本質的なところで頭を使っていくことができるようになると思う。あの面倒臭い構成や推敲や校正がしやすくなる。何回も挑戦させやすくなる。


パソコンが1人1台の時代がやってくる。私はとてもいいなぁと思っている。

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