2016/08/06

「急がば回れ」の実証 水路編

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昨日は、実に歴史的な日であった。

『「絵に描いた餅」「二階から目薬」「猫に小判」こういうの、写真で撮ったら面白いんじゃない?』
と大学の授業で何回か言っていた。関西の行動基準は「おもろいか、おもろくないか」であるというのを聞いたことがある。

そうだとしたら、この「ことわざを写真で表す」というのは、かなりおもろいのではないかと思うのだ。

ことわざの学習は、学習指導要領では、小学校の3、4年生行うことになっている。ことわざを知り、意味を知るにはこの頃に行うのは、適切だと私も思う。

しかし、ことわざはここで習っておしまいにするほどのものではない。奥が深い。中学や高校でも扱うべきだと思う。小学校ではことわざの意味の理解はあるだろう。しかし、いかにも人生経験が少ない。その後経験を重ねて、理解から納得へと行くあたりで、またことわざを学ぶといいと思っている。

去年の二回生ゼミでは、京加留多48枚の全てについて、取り札作成をおこなった。全て写真にしてそれをパワーポイントのひな形に流し込んで、作った。その様子を日本デジタル教科書学会で発表し、2015年度の本学の紀要論文にまとめた。「連続型テキストの読解を、非連続型テキストの表現から導く指導に関する一考察 〜京歌留多の取り札作成を通して〜」

取り札を作るためには、ことわざの意味を十分に理解しなければできない。一枚の写真に切り出すには、そのことわざの理解と解釈が必要だ。写真作りを通して、ことわざの理解を促すという実践であった。

本年度は、去年のものをベースにして、写真で取り札作りをし、また、5秒程度の動画も作った。この様子は今年の日本デジタル教科書学会で発表する予定だ。「連続型テキストの読解から、非連続型テキストの表現に導く指導に関する一考察 その2 ~電子ブック「京歌留多 ことわざ動画辞典」作成を通して~」ということで、電子ブックでことわざ動画辞典を作ることを視野にいれての実践を発表する予定だ。

で、この流れと並走する形で、もう一つ「ことわざ」実証関連をやっていた。繰り返し言うが、ことわざは、誰が言ったかわからないけど、いい箴言として残っているのが「ことわざ」。事件や出来事あってそれに基づいて作られた言葉が「故事成語」。だから、「急がば回れ」は、ことわざではなく、故事成語である。

で、「急がば回れ」実証プロジェクトである。すでに、三回生ゼミのメンバーと、今年の7月18日に、陸路編を終えている。この時は、旧東海道の琵琶湖に向かう分岐点の瓢泉堂から歩き始めて、石場の常夜灯まで13キロ4時間であった。

その時の感想は、一言で言えば、
『何があっても、船がいいだろう。船が出なければ、船を待ちます』
というのが偽らざる想いであった。

そして、昨日、「急がば回れ」水路編なのであった。

これを思いついた時、すぐに相談したのが本学の谷口先生だ。観光学の先生。優しくて頼りになる先生。そして、いつも新入生キャンプでお世話に成っているウォータースポーツ施設の「オーパル」。担当の中岡さんである。両者から快諾を得た段階で、もうすでに半分はうまくいったようなものであった。

ただ、気象条件、手続き、琵琶湖のかつての船の様子など分からないこともたくさんあったのでその確認などもして歩いた。琵琶湖博物館、大津歴史博物館、丸子船資料館などに訪れ、その疑問を確認して歩いてきた。

そして、下見をしたところ、スタート地点では「滋賀マリン」の岸さんに出会えて、駐車場のサポートや、急がば回れの歴史的な資料も拝見することができた。

そして、迎えたのが昨日であったのだ。

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4キロと少しの航路である。ゆっくり行っても2時間でと言われていたのだが、実際のところスイスイと移動できてしまって、90分程度で到着してしまった。
(え、もう到着?)
という感じで、往復できるじゃんと思えるぐらいであった。

これには理由がある。
とにかく、琵琶湖の状態がこの上なく良かった。心地よい風が吹いており、湖上は涼やかであった。それでいて、波はなく、思うようにパドルを扱うことができ、なんともいい感じであった。流されているなあと感じたのは、近江大橋のあたり。そう、そこからは瀬田川に向かって水が動いている。そこだけ少しだけ流されそうになった。あとは、何もなし。

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当時の丸子船は、昭和の半ばまで使われており、今では丸子船記念館に一艘だけ現存している。その船の構造を見たとき、逆風では前に進まないだろうことが推察された。また、オールを常備していることから、漕ぐことは大前提になったかと思われる。

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歌川広重の絵を見ると、何層もの丸子船が描かれている。
絵の様子からは、いかにも快適な船旅のような気持ちがしてくる。
私たちは今回パドルで漕いで渡って行ったが、当時の旅人は船に乗っているだけ。漕がなくていい。これはさらに快適であったろうと思われる。

たどり着いて、思ったことは
(このことわざは、季節も特定できるんじゃないかなあ)
ということ。急がば回れは、「風待ちで船が出るのを待っているよりも、急ぐなら瀬田の唐橋を回ったほうがいい」というところからきているのだが、私は、「風が吹いていないので風を待っているのだが、それなら風が吹くのを待つよりも、歩いたほうがいい」と解釈していたが、これは違うなと思ったのだ。

「風が強くて船を出せないから、風が収まるのを待っている。その収まりには時間がかかるから、遠回りでも歩いたほうがいい」というのが、急がば回れなのだろうと。で、その突風は比叡おろしと言われ、冬に吹く。または、春の嵐として吹く。

だから、この急がば回れという言葉が主に使われるのは、冬から春にかけてであろうと思われるのだ。夏と秋のシーズンなら、間違いなく船の方がいい。のんびりゆったり、琵琶湖の向こう側に雄大に聳え立つ比叡山を眺めながら、ゴールの京都への想いを馳せる方がいい。

このことを実感を持って説明できるようになった。

ゴール後は、琵琶湖ホテルでシャワーを浴びて、ランチとなった。
琵琶湖ホテルに交渉してシャワーを有料で借りることができたのだ。そして、イタリアンレストランでランチであった。

この結果を踏まえて考えている。

この先、どう展開するかだ。

始めた時は、殆どおもろいで始めているのだが、やりながら、これがなんの価値を持っていて、どう展開されたがっているのか、この出来事が、物事が、物語始めるのだ。

こうしてほしい、ああしてほしいとリクエストをし始めるのだ。こらがまた面白い。私は
『あー、そうですか。そうしたいのね』
などと聞き取りをしながら、整理していく。文字にすると変だが、実にそんな気持ちなのだ。

「お父さんのお仕事、なんか遊んでばっかり」
と娘(8)は言う。
うーん、否定しきれないが、でも、これはお仕事なのよ。

日本中の子供達が、大人が
「いやあ、言葉って面白いなあ、すごいなあ」
と感じてくれるような、わくわくする学習をデザインするためのお仕事をしているよ(^^)。

関わってくださった皆様、いろいろとありがとうございました。
次の一歩への一歩を確実に踏み出せました。
次も、よろしくお願いします。

2016/03/15

地元のことって、知っているようで知らないことがある その2

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夜は、もう本当にゴージャス。
美しく、美味しかった。

ウエルカムシャンパンは、琵琶湖を前に比叡山に沈みゆく夕陽を楽しみながら。

滋賀県産の食材を使っての料理。
さらには、その料理にあった滋賀県産のワインを提供してもらった。
普段ワインを飲まない私も堪能しました。

泊まったホテルは、セトレ。
今まで書写山にあるセトレには宿泊したことがある。
滋賀にもできたので泊まってみたかった。

ブルーモーメントの教会は実に美しい。

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ブラジリアンタイプのハンモックに寝転がり、ゆったり。
我が家のメキシカンタイプのハンモックとは違う寝心地で、これもいい。

ゴージャスで、ゆったりと過ごしたい人にはオススメ。

翌日は和菓子実習。
もうね、これは疲れた。
こんなに集中して作るのね。

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まあ、もちろん習熟すればできるようになるだろう。私は2時間ぐらいかけて4個作ったが、講師の職人さんは、10分で作るとのこと。すごい。

終わってから職人さんにインタビューした。
これが面白かった。

『和菓子職人さんに向いている人ってどういう人ですか?』
「不器用な人です」
即答であった。
『へー。なんでですか?』
「器用な人は勉強しません」

不器用な人は、何回も練習するし、盗もうとする、学ぼうとする。しかし、器用な人はなんとなく出来てしまうので、成長しないということなのだ。なるほどねえ。面白い。正統的周辺参加論の学習だなあ。

ここは、叶長寿庵 寿長生の里。
ランチ、和菓子作り体験、お茶席と楽しむ。半日たっぷり遊べます。

滋賀。
いいよねえ。

地元のことって、知っているようで知らないことがある

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地元のことって、知っているようで知らないことがある。

滋賀県の名産、名勝を回る小さな旅行に抽選であった。kokocoolというものだ。
滋賀にやってきて結構な時間が経つが、まだまだ知らないところもたくさんあり、今回の旅行は滋賀でセレクトされた素晴らしいところを巡るというので、やや期待しながら旅行に参加した。

印象に残った場所について書く。

艸方
光る陶器を開発した窯元だ。

ご主人は陶器がどのようにできるのかを説明してくれる。なんというか、これでもかこれでもかというような説明。しかし、しつこくない。

あれだけ開発をしていて、それでもまだまだやりたいことがたくさんあって、それがうまくいかなくて、それでもやるのだという話をしてくださった。

私は
『陶器を作っていての喜びはなんですか?』
『陶器を作っていて、これは常識だと思っていたけど実は違っていたというものはありますか?』
と二つの質問をしてみた。

「やっぱり、釜の扉を開けるときですね。あれだけ丁寧にやったのに、うまくいかないのですよ。100のうち90はダメ。親不孝がいるのですわ」
すごい。面白い。1割で勝負するのかあ。プロ野球の打者より確率が低いなあ。そして、陶器を子供のように思っているからなのだろうか、できの悪いのを「親不孝」という。

「えっともう一つは、常識でなかったことですか。うーん」
結構考えられていた。そして、そこで話されたには、
「それはねえ、って、これ極秘事項ですね」
ということなので、ネットには書かない(^^)。これは仁義である。

帰るタイミングになったので、個人的なことも聞いてみた。料理に関することや、あれこれを話していたら
「ぜひ、なんでも言ってください。作りますよ」
と言われてしまった。
私もお願いしたいが、道楽にそんなにお金をかけられないなあf(^^;。
やりたいけど。

お茶

信楽は宇治と隣り合わせ。お茶の名産地のすぐそばに土の名産地があって陶器ができたのはすごいなあと思っていたが、実は、信楽にもいいお茶があった。かたぎ古香園。

40年前から無農薬でお茶を作っているとのこと。
奇跡のリンゴの林さんと同じ話を聞いた。
無農薬で作り始めた最初の3年は全くダメだったとのこと。葉っぱを害虫に食べられてしまい収穫がなかったとのこと。

しかし、3年、4年、5年と経つにつれて害虫を食べる益虫が畑にやってきてくれたことから、収穫できるようになったというのだ。

「お茶は、子供からお年寄りまで誰もが毎日飲むもの。だから安全なものを作りたい」

とご主人。まさにだ。農薬は骨の髄に蓄積される。仮に国の基準を下回っているとしてもやはりできれば避けたい。子供には少しでもいいものをとは思ってしまう。

で、お二人のご主人に共通していることがある。一つは、とにかく新しいことを開発する気持ちがあるということ。そしてそれをやり抜く良い意味での頑固さがあるということ。今でもさらに新しいものを追い求めているのがわかった。パイオニアってのは、そうなんだろうなあと思う。

もう一つは、化学に詳しいということ。土の成分や釉薬の話をするとき、お茶の成分の話をするとき、農薬の話をするとき、元素記号や化合物やらの名前があちこちで出てくる。まあ、私が知っているぐらいのものなのだから、基礎的なものなのだとは思うが、それにしても凄い。化学の知識と経験と技術で突き進んでいる感じがした。

面白いなあ。こういう人たちの話を聞くのは本当に面白い。質問するのが楽しい。
続く。

2014/09/18

ああ

どこまでも透き通る青 世界のベストビーチ40 有名スポットから秘境まで

http://www.huffingtonpost.jp/2014/08/14/beach-40_n_5677473.html#slide=start

2013/04/04

背割堤の桜

時間を作って、桜を見に行った。

京都市内ではない。京都府八幡市である。

背割堤の桜。

去年は、その終わりの頃に初めて行った。

終わりの頃であってもその見事さは凄かった。

(来年は盛りに行くぞ)

と決めて行って来た。

息を呑むのである。

船で最先端まで行く。

無風、無音。時々うぐいすの鳴き声。

そして、帰りは歩いてである。

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1.4km。

249本の染井吉野である。

染井吉野の寿命は60年程度。

あと10年は楽しめる。

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東京駅からであっても3時間30分で来られる。

これは見ておきたい桜だ。

2012/04/21

後暫く狂乱の時間は続く

4/21

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なかなか行けなかった彦根城の桜を堪能して来た。

満開の翌日という感じであった。
前日の雨で、一気に散り始めたと駐車場のおばさんは言っていた。

まあ、それは残念であるが、桜と言うのものは実にどうも奥が深い。
咲き始めも、満開も、散り始めもいいものだからである。
普通は満開を目指して花見に行くのであろうが、そこのタイミングがズレてしまっても大丈夫ということだ。

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彦根城の夜桜は、震えた。
散ってしまった桜の花びらが、雪になっているのである。

この光景は、実は満開よりも見るのが難しいかもなあと思いながら見とれていた。見惚けていた。

さらに、海津大崎、奥琵琶湖ドライブウェーの20キロにも及ぶ桜並木の中を走り抜けた。

一体全体何本の桜に出会い、何枚の花びらに包まれて来たのだろうかと思う。

京滋の桜。
比叡山、上賀茂神社、仁和寺と
後暫く狂乱の時間は続く。

2012/04/15

大津は、本当は、実に美しい。

4/15

今日は、狂ったように桜を追いかけた。

朝、皇子山公園の桜を独り占め。
昼、家族でおにぎりを持って皇子山公園でお花見。
午後、三井寺でお花見。
夕方、膳所城址公園でお花見。
黄昏時、琵琶湖疎水入り口で、お花見。

もう、どこに行っても名所。
どこの桜も見ておきたい。
ああ、忙しい春だ。
ため息ばかりの春だ。

『奇麗だったねえ、桜』
と娘(4)に言うと、
「お父さん、ずーっと同じ事言っているね」
と言われてしまった。
まあ、そうだな。ずーっと言っている。

取りあえず、3枚の写真を。GR4で。
琵琶湖疎水のブルーモーメント。
体中が青に染まりながら、シャッターを切っていました。

写真はサイズを小さくしただけで、何も加工はしていません。
時間の変化で空の、水の色の変わるのを指先で感じていました。

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大津は、本当は、実に美しい。

2012/04/14

見下ろすように見上げていた

4/13

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昨日の花見の後遺症もあり、ゆっくりと起床。
ではあるが、昼前に出掛ける。
地元の公園に一人で出掛ける。

曇り空ではあったが、満開の桜。
草が生え揃って来た桜の森で、寝転んでみた。

もう、言葉が出ずに小さな叫び声が出た。
その後に、ため息が出た。

京都駅から二駅先の大津京駅。
そこから歩いて来れる場所。
平日とは言え、私の周りには誰もいなかった。

30分間、草のベッドに体を横たえて空を見上げていた。
桜の空を見上げていた。

限りなく美しい空を、見下ろすように見上げていた。

2011/11/29

大津の宮のあった場所に彩る紅葉

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今年の紅葉は、今ひとつだと言われている。確かにそうだと思う。
しかし、滋賀の紅葉は頑張っている。

大津の宮のあった場所に彩る紅葉は、
今年は、こんな感じだ。

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一枚目だけが、椛。後の四枚は楓だ。
12月の半ばまで楽しめる。

混んでいる京都の紅葉も、それはいいと思うが
京都駅から二駅でやってくる滋賀も、いいもんです。


2011/04/22

仁和寺 御室桜

4/22

今年も京都の桜を愛でて回った。四月は新年度なのでそれはどこでも忙しい。大学でも兎に角忙しい。しかし、今年の桜は今年しか咲かない。だから、愛でたい。

桜は、見てあげなければ美しくならない。これは子どもと同じだろう。子どもも見つめ続けなければ、しっかりと育たない。だから、(何がだからなのか、今ひとつ繋がっていないが)桜を愛でて飛び回った。

この春、最後の桜は、仁和寺の御室桜だ。

仁和寺と言えば、国語関係者は兼好法師の『徒然草』をすぐに思い浮かべるだろう。52段である。

引用開始 ーーーーーーーーーー

仁和寺にある法師、年寄るまで石清水を拝まざりければ、心うく覚えて、ある時思ひ立ちて、たゞひとり、徒歩より詣でけり。極楽寺・高良などを拝みて、かばかりと心得て帰りにけり。

さて、かたへの人にあひて、「年比思ひつること、果し侍りぬ。聞きしにも過ぎて尊くこそおはしけれ。そも、参りたる人ごとに山へ登りしは、何事かありけん、ゆかしかりしかど、神へ参るこそ本意なれと思ひて、山までは見ず」とぞ言ひける。

少しのことにも、先達はあらまほしき事なり。

引用終了 ーーーーーーーーーー

(仁和寺ってそうとうアホなお坊さんがいるんだなあ)
と思っていた子どもの時代の私。しかし、これは寧ろ逆なんだろうなあと思う。今風に言えば、京都大学の先生にも関わらずおかしな奴がいるなあって感じだろう。

その当時の学問の最高峰であった仁和寺のお坊さんなのに、こんな間違いまでしてしまうんだなあという感じだろうか。

嘗て、私は仁和寺よりも、仁和寺から石清水八幡宮までいくにはどのぐらい掛かるのかが知りたかった。そして、極楽寺と高良(神社)を確認したいと思って、仁和寺をスタートにして、石清水八幡宮まで車で移動したことがある。

車でも結構な距離なのに、歩いたら凄いんだろうなあと思ったものだ。「年寄るまで」ってことは老人だろうしなあと。(今Googleで調べたら、歩けば4時間ですね。便利だ)

で、私は仁和寺に入ることなく、ただ石清水八幡宮に移動して、極楽寺と高良(神社)を確認して、「山」を上ったので、仁和寺は今回が初めての体験。

これが凄かった。
江戸時代から続くと言う御室桜。200本を越えるこの桜の林。サトザクラの一種で、八重のぼってりとした薄紫色の桜であった。

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桜はバラ科でありながら、香ることがない。

と思っていたのだが、この御室桜はかすかに香るのである。その香りに導かれて桜の林の中を歩く。観音堂や五重塔と一緒に収まるその桜の姿は、本当に見事一言。

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京都の桜は、この仁和寺の御室桜でフィナーレを飾ると言われるが、わかるわかる。

閉園の17:30までじっくりと、この春の桜のフィナーレを楽しませてもらった。

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とは言うものの、あと、大学のサトザクラと比叡山の桜も楽しもうとする私であったf(^^;。

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